後藤 秀孝
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JAPAN
【己が良くて罪を犯さぬに非ず】
2012-11-20 Tue 11:26
「四球を与えたいと思うピッチャーはいない!!」

「もしドラ」で監督が叫んでいた言葉です。様々な想い巡る中、ピッチャーが連続で四球を与え相手方に得点を許してしまい、それが原因で試合に負けてしまった…。負け投手には何も語る言葉はないのです。声を荒げピッチャーを糾弾する部員に向けて、監督がそう告げたのです。



監督が伝えたかったこと。人は意識して失敗するのではない。

悪意を持って悪事を犯すのではない。与えられた状況、周囲の期待、持てる力量、感情、勝負相手、…。そんなモノが全て影響し「せざるを得ない」「したくないけれどしてしまう」弱さがあるのも人間です。

また、無意識のうちに傷つけてしまう。それどころか、善意を持って人の感情を踏みにじってしまう。そんなことも往々にしてあるわけです。

私が「クリスチャンで良かった」と思うのは、

そんな人間の悲しさ、
理解し合えない苦しみ、
思い煩う弱さを、

キリストは誰よりも深く知っていることです。


だから最後の晩餐の場で、自信たっぷりに「あなたの死にまで共に従います」と言い放ったペテロに、

「わたしのためにはいのちも捨てる、と言うのですか。

まことに、まことに、あなたに告げます。

鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」(ヨハネ13:38)

と伝えたのです。


後藤が想い馳せるのは、

そのときのキリストの表情は、いかがな物だったのか。と言うことです。


「俺のことを知らぬ存ぜぬと知らばっくれるくせして、ふてぇ野郎だ」
という憤りの表情でしょうか。

「コイツ、良いこと言うけど、行動が伴ってないんだよな…」
という残念な表情でしょうか。

それとも、
「あなたにも、分かる。分かる時が来る。自分と言う人間の弱さ、醜さが…。
そして、その時はすぐそこまで来ている」
という、人間の弱さを認めた上で慈しみ、諭されたのでしょうか。キリストの死を越えたところでペテロも察するだろうと、深い同情と憐れみ、そして彼の将来への期待を込めた表情で…。

私は、第三の選択肢だったと信じるのです。それはルカの福音書で、キリストがペテロに伝えたことばに集約されています。

「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。
しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:31~32)


自分ではどうにもならない、肉体や生理的現象に関する問題。
奥底の弱さ、悲しさ、孤独、寂しさ…。そうした空虚を埋めるため、紛らわすために罪を犯すこと。
人間が自分の善い想いからやろうとしても、どうしようもなく周囲に迷惑をかけたり、相手を傷つけて罪を犯してしまう。
さらには、傷つけているという事実に気付かないという問題…。

それらをキリストは原罪と呼んだわけです。人が生きる限り、途切れることの無い罪の繰り返しです。
そしてキリストは、原罪に浸潤された人を赦し、そこから救い出すために。

この地上に来られ、
道を示された後、十字架に死なれ、
そしてよみがえられたのです。

死と罪の恐怖から、私たちを解放するために…。

聖書もこう語っています。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネ3:16)


自分の弱さから出た罪に、私たちがうめきを上げるとき…。
主は私たちに「ああ、神さま、もしいるのなら」と心を搾り出す特権を、与えて下さいました。

人間がどうにもできない肉体の衰えと死、意識と無意識の罪の現実から、「助けてください」「救い出してください」と願い祈る道を、確かに残して下さったのです。

私たちが求められているのは、

修行することでも、
善人になることでも、
免罪符を購入することでも、
聖書を完璧に諳んじることでも、実は無くて、

ただただ、主の慈しみと恵みにあずかる。
与えられたギフトを、喜んで受け取る素直さ、それだけなのです。


ロンギヌスもまた、自分の弱さ、罪を自覚した
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