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後藤 秀孝
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JAPAN
【モラトリアム人間からの進化】
2012-09-21 Fri 10:57
(小比木 啓吾氏 著「モラトリアム人間の心理構造」より参照)

前稿でモラトリアム人間(以下、M人)というものがどういう存在か、お分かり頂けただろうか。
現代日本人として、あなたにも<共感した部分>があったのでは、と勝手に思っている。

「なぜ後藤はM性(*マゾではない)を身につけねばならなかったのか」の理由も、小比木先生の説明通り。



現代日本が見舞われている、

社会激変
政治不信
経済破綻
天変地異多発


等により、かつての

「安定」とか
「社会保障」とか
「退職金」とか
「年金でゆとりの生活」とか
「長期的見通し」なんて物に、


頼れないことを痛感しているから。

安穏としていれば「座して死を待つ」だけ。
「まず自分と家族大事」「他人よりうまく立ち回らねば…」と思う。
戦中戦後に匹敵する暗い未来を想像せざるを得ない、切迫した状況だから。


そんな変革時代に、己の飽きっぽさや堪え性のなさも手伝って、
色々手を出し、色々な展望を描き、色々な進路に目移りしてきたように思う。


「俺もM人らしい。でもそれがどうした?」

そういうあなたと、今回はその先を見つめたい。

M人の枠を突き抜けて、さらに考察を深めたいと思う。

―――――

【プロテウス的人間への進化】

プロテウスというのはギリシャ神話の登場人物で、何にでも化けられる者。大蛇、ライオン、竜はもとより、火や大波といった物にまで成ることができた。米国の精神科医R. J. リフトンが1950年代に最初にこの表現を使い、「プロテウス的人間」=「変幻自在な人」となぞらえた。

「…プロテウス的人間はあくまでも自分を一時的・暫定的な存在とみなし、次々に新しい仕事、職種・役割に同一化して変身を遂げてゆく。
しかも彼らは、自己の人生の各段階における、それぞれの自分について、自分の能力を十分に発揮し、一定の期間は、その道での専門家・第一人者になる。

しかしそれにもかかわらず彼らは、どの段階での自分も最終的な自分とは限定しない。最終的な自己選択を回避し、常により新たな自己実現の可能性を残す。つまり彼らは、永久的にモラトリアムを保つと同時に、このモラトリアムに居直り、むしろそれ自身を自分のアイデンティティにする。プロテウス的人間は、アイデンティティの拡散を積極的に肯定し、暫定的・一時的な社会的存在であること自身を新しい同一性(アイデンティティ)として自己を実現してゆく人間である。

かつてこのタイプの人間は、意志薄弱型青年に多く見られ、とてもものにならない、と考えられていたのであるが、いまやこのプロテウス的人間が現代の適者になろうとしている。いやむしろプロテウス的人間としての資質がなければ、とてもこの変動社会を生き抜いてゆくことはできない。」44~45pg

1950年代に語られていた、危機感と変化耐性をもつ新人類 プロテウス的人間(以下 P人)。自分のモラトリアム性を自覚し、その良さを武器として様々な領域に飛び込み研鑽、失敗は検証しつつ成果を上げる。転職を繰り返しながらその業界から学び、知識と経験を積んで「自分の商売」を切り取っていく。構想を練り、資金等の物資を蓄えながら時期を待つ者…。それがP人だと後藤は理解している。

だが1950年→2012年を待っても、日本社会がP人を全面的に受け入れたかというとそうでもない。既存組織の中は目に見えぬ年功序列が存在するし、成果主義と謳いながらも評価システムが「上司の主観」だったりする場合も多い。そこではP人的な方はどうしても疎まれてしまうかなぁ…。だからP人には自ら起業する人が多いのだと感じている。

【P人 Illustrated】
プロテウス化せざるを得ない状況で、大成功を収めた方がいる。

若いころ転職を繰り返し、起業にも4タテで失敗し、破産を経験。しかし44歳にして興した健康食品会社が大躍進した矢頭宣男さん。
「やずや、やずや」と言えば…のアレだ。

激変の時代に生きた人といえば、松下幸之助氏が挙げられる。1894年生まれ、父の投資・事業失敗による破産、小学校を中退し丁稚奉公に出された。丁稚先を変えたことも。1910年から7年間、大阪電燈(現関西電力)で勤め、その間に電球ソケットを発明後退職、起業。しかし同ソケットの製造販売が軌道に乗らず当初は苦労した。
38歳で企業規模を拡大、また組織のミッションを決めた。第二次大戦中、松下造船株式会社を設立し、海軍向けの中型木造船を建造。また航空機にも手を出すが試作機が空中分解し、惨憺たる結果に。さらに悪いことに、戦後その働きから戦争協力者として公職追放処分を受けた。

マクドナルド兄弟のシステムをフランチャイズ化し、全世界に広げた「不動産王」、レイ・クロックも、多彩な経歴を持っていた。ピアニスト、紙コップのセールスマン、ジャズ演奏家、バンドメンバーから、マルチミキサーの営業へ。マクドナルド兄弟と出会ってからも、難しい交渉をいくつも経ての成功だった。

それ以外にも、有名どころのエジソン氏、カーネル・サンダース氏など…。時代と国境を越え、成功者の一端を見てみると共通する項がある。それは「変化耐性」「機を見て敏」だったこと。「前例なんてまったくあてにならない、道なき道を、これこそ世の中に受け入れられるに違いないって言う思い込みだけで突き進んでいく」(盛田昭夫氏)勇気を持っていたこと。



ならば、変化耐性をもっている「M人」に足りない物、機敏さ、勇気…。そうした物を身に着けさえすれば。
同時に自分自身としっかり向き合い、対話して
「何をしているとき、自分は一番幸せなのか」
「何が人生の優先項目なのか」を日々見極めてさえいれば。

「M人属性」は本当の意味で、あなたにとっての幸せな人生を作り出す基盤、基礎になりえると思う。

なぜなら、M人からP人への歩みは、実はそんなに離れていないから。
違いは日ごろの心構えのみ。その心構えからくる「備え」だ。チャンスが来たときに、心的・物的な準備ができているかどうかだ。自己理解が堅くできていて、飛び出す勇気も備えられていれば。

たとえ時代が悪く、政治が悪く、景気も悪い…、と悪いことだらけの世にあっても。

私たちは誰でも「幸せな成功者たりえる」と強く感じさせられた。
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