後藤 秀孝
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JAPAN
【話聞かない、地図読めない】
2012-08-16 Thu 11:22
<アラン&バーバラ・ピーズ著「話を聞かない男、地図が読めない女」(主婦の友社/角川書店)より抜粋>

本書、示される科学的根拠、日常生活の<男女差の例>、そしていかに「男が一見バカな生き物として発達せざるを得なかったのか」が明らかにされています。読み物としても抜群に面白い、本書を皆さんにお勧めします。


【同じ人類?いいえ、男と女はこんなに違う】
人間の違いとは、要するに脳の配線とホルモンの違い。
男女の異なる生活様式が何百万年も繰り返されたために、男女の脳はこんなに違うものへと発達してしまった。

男は狩りと家族を守ることが仕事だった。そのため、

①遠距離を移動する能力
②武器使用・操作の能力
③空間把握能力
④身体的強度
⑤痛みに耐性(皮膚の構造、脳内物質。特に集中時)
⑥遠視・トンネル視、手元を見続けると目が疲れる
⑦方角を認識する能力(地図が読める能力)
⑧目的・解決指向(結果を出す、相手を負かす、権力を手に入れる、核心を突く)
⑨組織力・統率力(競争的性格)
⑩指向性聴覚(フクロウの様な)
⑪動きに伴う音(e.g.誰かが接近しており、小枝や石を踏んだ音)を識別、また真似る能力
⑫しょっぱさ・苦さに対する味覚
⑬鈍い嗅覚
⑭表情は能面(冷静沈着な戦士。本心を悟られないように)
⑮話さない(脳内で自己対話。考える-喋るを同時にできない。整理、解決してから喋る)
⑯脳:休息時には7割が思考停止
⑰物がすき(赤ん坊調べ)

女は家族を育て、円満な人間関係を築くことが仕事だった。そのため、

①近距離の移動
②他人の感情変化を敏感に察知
③対話能力(脳の発話領域が広く、左右両方の脳を使い話す。脳梁(左右脳をつなぐ神経繊維の束)が男の1.3倍)
④非言語コミュニケーションの察知・理解
⑤触覚、皮膚の敏感さ=男性の10倍と言われる(受容体の数は変わらず、痛み280万、冷たさ20万、触覚・圧力50万)
⑥周辺視野の広さ(左右180度以上見える女性もいる)、手元を見続けるのが得意、より多くの色を感知
⑦並列思考(Multi-track、同時進行で複数の作業・思考ができる)
⑧人間関係指向
⑨対人能力・コミュニケーション力(協調的・融和的性格)
⑩高音(e.g.赤ちゃんの泣き声)を感知
⑪音域・音の聞き分け能力(女子の赤ちゃん=産まれて間もなく母親・他の子の声を聞き分けられる)
⑫甘さへの味覚。採取した果物の熟成度を判断するため。キスして相手の唾液も分析
⑬鋭い嗅覚(特に排卵日前後)。臭いを分析し相手の免疫系を探る。自分の免疫系を補う相手/自分より強い相手に惹かれる
⑭表情豊か(6種類の表情/10秒間。欧米女性だからか?)
⑮話す(話して整理する、解決は求めていない)
⑯脳:休息時にも9割が活発化
⑰人がすき(赤ん坊調べ)

といった男女の特性を著者は挙げている。

だからこそ、男の「バカです!」女の「…」が日夜発生する。

e.g. 男の「バカです!」
ひたすら「何かしたがる」
TVリモコンを独占しCM中はチャンネルを換えまくる
ストレスを感じると黙る。酒に逃げる、いきなり車でどっか行く
自力本願、他人に聞くなんてとてもとても!
冷蔵庫・戸棚の中の物を見つけられない
女の色目:ぜんぜん気付かない
一度に一つのことしかできない
会話が下手
泣いている赤ちゃんを見て、そのニーズを読み取る/察知することは不可能
死の床についていても「あそこの電球が切れ掛かっている」「ベッドの配置を変えれば看護婦の動線が活きるのに」などと考えている
寝るとき、部屋のドアに近い方のベッドの方が落ち着く(入り口を警戒する、守る)
帰巣本能がある(常に北を意識している)
トイレに行く目的は一つだ
相手が悩んでいる:考える時間を与えるため独りにしておく

e.g. 女の「…」
TVは「Stay tuned」
ストレスを感じるとしゃべりまくる。チョコレートをドカ食いし、買い物に行く
他力頼みな面もある
地図が読めない。地図を回して見たりする
他人の感情に敏感すぎるのも考えすぎだ
複数のことを同時にこなす
誰かと会話しながら他人の話が聞ける
声の大きさ・高さのかすかな違いから、気持ちの変化を読み解ける(女の勘・嘘を見抜く力)
会話が:上手(3歳でしゃべる)
泣いている赤ちゃんを見て、そのニーズを読み取る/察知することに長けている
部屋に入ると人を見る。どんな人がいるか、どんな性格か、今どんな気分か、向かいのカップルの関係はどうか…
相手が悩んでいる:語りかけ、励まし、慰める
相手が黙っている=何か深刻な事態が二人の間に横たわる

かつ、お互いに
「何でこの人はこんな風にするのか」
「何故分かってくれないの」
と相手の不理解をなじる。


でも考えてみると、それって何百万年も続けられてきた人間の営みによって、男女の脳の配線に違いがあるからじゃん!
違いはたぶん乗り越えられないけれど、お互いそれを理解してストレスを減らすことはできるじゃん!

と言うのが著者の主張だ。

ここで更に、著書からいくつかの「納得!」文章を抜粋してみよう。

「同じ人間でも、男と女の脳はその強さも、才能、能力も別の方向に進化していった。狩猟を担当することになった男は、長距離移動に向いた脳が必要で、さらに仲間を組織して狩猟集団を作ったり、狙った獲物を確実にしとめる技術も磨かなくてはならなかった。一方会話を上手にこなしたり、相手の感情を察したりする必要はなかったから、脳の中で人付き合いを担当する部分は発達しなかった。
これに対して女には、短距離を移動するための適正が不可欠だった。周辺視野を左右に広げて状況を監視したり、いくつもの作業を同時にこなしたり、コミュニケーション技術を伸ばす必要があった。こうして男と女の脳は、それぞれに求められる能力の部分を進化させていったのである」pg59

「ペンシルバニア大学の神経心理学教授、ルーベン・ガーはこの種の研究の第一人者だ。教授によると、男の脳は機能ごとの区分けがはっきりしているため、感情への処し方は下等な動物レベルでしかなく、言ってみれば敵を反射的に攻撃するワニ並みだと言う。しかし女は感情的になっても、顔の表情、身振り手振り、多彩な話し方を使って話を続けようとする。男はいざ感情への回路がつながると、突然、爬虫類になってわめき散らし、攻撃的になるのだ。」pg150

「もっと愛情を示して欲しいと妻に言われた男は何をしたか―――芝を刈った。彼にとっては、芝刈りが愛情表現だった。それでも不満だと妻が言うので、男は台所のペンキを塗り替えた。まだ効果がなさそうなので、男は妻をフットボール観戦に連れて行った」pg151

「男は間違えることが大嫌いだ。その理由を探るには、男のそんな態度がどこから来ているか考える必要がある。洞窟に暮らす家族が、焚き火を囲んで腰を下ろしている。男は入り口近くに座って、不審な動きがないか外の風景に視線を走らせている。女と子どもは、もう何日も食事にありついていない。だから天候が変わったら、男は狩りに出かけなくてはならない。食べ物を見つけるまでは戻ってこない覚悟だ。それが男の役目だし、家族はみんな男を頼りにしている。妻も子どもも腹ペコだが、男なら獲物を取って来てくれると信じている。だが男は胸がざわつき、不安でたまらない。果たして今度も成功するだろうか?失敗して、家族を飢え死にさせるのではないか?男は表情の抜け落ちた能面の様な顔で、ひたすら外を眺めている。絶対に恐怖を悟られてはならない。家族をがっかりさせることになるから。強くならなければ。

男にとって失敗とは、敗北、また家族全員の死に他ならない。

失敗したと思われたくない気持ちを100万年抱き続けた結果、男は脳の中にそれをプログラミングしてしまった。大抵の女は知らないが、もし男が独りで車を運転していて道に迷ったら、素直に停車して誰かに聞くはずだ。しかし女がいれば話は別だ。男は自分のことを、彼女を目的地に連れて行けなかった敗北者のように思ってしまう」pg154

「たとえ誕生日に自己啓発の本を贈っても、「俺はまだ駄目な男なのか」と解釈してしまうのが男なのだから。(中略)

…男は女に何か言われると、自分が無能だと感じてしまう。」pg154

「女が悩みを打ち明け始めると、男は話をしょっちゅうさえぎって解決策を提示する。脳がそういう作りになっているし、解決策があったほうが女の気がラクになると思うから、どうしても口を出してしまうのだ。だが女はただしゃべりたいだけなので、彼の提案を無視する。無視された男は、自分が無能な敗残者になったと思うか、女の悩みは自分のせいではないのかと邪推する。しかし女は「答え」が欲しいわけではない。ただ話を聞いてくれる相手が欲しいだけだ」pg157

「35億年前に生まれた単細胞の生き物、それが生命のはじまりである。単細胞は生き残りのために分裂を始めたが、はじめのうちは全く同じ複製が増えるだけだった。その後は、たまに突然変異で構造がちょっと変わったり、経験を積んで学習するくらいで、同じ状態がこれで何百万年も続いた。生命の営みは遅々としていたのである。

そして8億年ほど前、おそらく偶然にだろうが、細胞は一つの驚くべきテクニックを身につけた。遺伝子を他の細胞に移す方法を会得したのだ。生き残りのために獲得した利点が新しい細胞に受け継がれ、親よりも強くてしっかりした細胞が作られる。何百万年もかけて突然変異を待つ必要は無くなった。この変化によって、細胞はより大きく、優れた生物体へと急速に姿を変えていった。ミミズやクラゲの様な軟体動物を皮切りに、6億年前には骨組みを持つ生き物が誕生し、3億年前ごろには魚が肺呼吸を覚えて水から上がった。全ては遺伝子取引のなせるわざだ。

こうして、遺伝子をやり取りするためのセックスが生き物には不可欠になった。より強力な遺伝子を持つ新しい細胞が作られるときは、その親細胞は死ななくてはならない。理由は二つある。新しい細胞の方が親細胞より優れているのだから、親細胞はもはや必要ない。それにまかり間違って親と子が交配すると弱い細胞ができてしまうから、親細胞は早く消えたほうが良いのである。死とは、より強く新しい細胞が生き残り、他の強い細胞と遺伝子を分け合うための便宜なのかもしれない。」pg210~211

「...男が女のおつむよりルックスを重視するのは、考えるより見るほうが得意だからだ。

何も男は、ミニスカートの女と今すぐベッドに直行したいと思っているわけではない。自分は男であり、部族を繁栄させる役割を担っていることを再認識しているだけだ。第一ミニスカートの女とは知り合いでもないし、この先付き合うわけでもない。男性誌のグラビアページを見るときも同じだ。ヌードの女を眺めながら、彼女の性格とか料理の腕前、ピアノが弾けるかどうか、と言うことはみじんも頭にない。曲線と形、それに身体にくっついているものを見ているだけで、肉屋の軒先に下がっている骨付きハムに見とれるのと大差ないのだ」pg229~230

「女たちは母親から、男が欲しがるのは「あのこと」、つまりセックスだと教えられてきた。(中略)(また)男の心をとりこにするには、胃袋さえ満たしてやれば良いと言う。だがそれはあまりに短絡的というものだ。男だってセックスに満足した後は、軟らかく敏感なこころが顔をのぞかせる。鳥のさえずりに感動し、木々の滴る緑が目にまぶしく、花の香りに気付き、歌の言葉にこころを揺さぶられる。セックス前だったら、車にフンを落とされたときぐらいしか、鳥の存在に気付かなかっただろう」pg234

「女をかならず満足させるには

身体に触れ、賛美し、甘やかし、良いところを思い切り褒める。肩をもみ、こわれた物は直してやる。共感し、セレナーデを奏で、お世辞を言う。支え、食べさせ、なだめすかし、じらして、ユーモアをきかせ、刺激する。撫でて、慰め、抱きしめ、お肉のついた部分は見ないフリをして、寄り添い、興奮させ、あやす。守り、電話をかけ、期待し、軽くキスして、鼻をうずめ、許し、アクセサリを贈り、楽しませ、うっとりと見つめ、荷物を持ってやる。命令にしたがい、悩殺され、注目し、信頼し、擁護し、服をプレゼントし、自慢する。崇め、認め、言いなりになり、抱擁する。きみのためなら死んでもいい、君の事を夢に見ると言ってやり、からかい、喜ばせ、強く抱きしめ、気ままを許し、偶像視して、信仰する。

男をかならず満足させるには

裸で目の前に立つ」pg235~236
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