妻との話です。
会話の中、ええ、そうですとも。会話と言ってもかなり敵対的な雰囲気、また話題の中で。
二人の間にあるトラブルの根の一つ、後藤が一番イラつく妻の習慣として、
「後藤が~~だから××」
(If Goto is ~~ then I ××)
と言うのがあります。
「後藤が(妻が一方的にして去っていった)約束を破ったからでしょ」
「後藤がOOさんの夫みたいに優しくないからでしょ」
「後藤の職場がひどいからストレス溜まってんでしょ」
「後藤の給料が安いからでしょ」
「後藤の神さまとの関係が宜しくないからでしょ」
「後藤が… 後藤が…」
…
……
「いい加減にしろ!お前が一体誰で、
どんな権威があって、
<俺ビジネス>に口出しするのか!」
後藤が殺意を抱いてそう叫ぶほどに、妻は[自分の影響の輪]の外側、夫の対応の悪さばかりを責めるのです。
*そのくせ、妻が後で「反省した。今言われたことをノートに書く。」と言ったまではいいのですが。
「…あれ、何だっけ?もう一回言って」とコイツぜんぜん聞いてねぇーー。
そういえば、神さまも「何を言うべきか分かっていない」ペテロに、たびたびイラっとしていました。
ペテロが感動的な「三顧の礼(=三回、主よ、私はあなたを愛します)」を終えた後。主がペテロの死について、象徴的な予言をしました。
『しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくないところに連れて行きます。』
「まじすかーー」とペテロが思えたかどうか。
たぶん「主に許してもらえたーーー」という喜びにばかり高揚していたペテロ、思わずボアネルゲ×1を指差して、こう尋ねました。
「主よ!この人はどうですかー!」
イエスはペテロに言われた。
『わたしの車で彼が生きながらえるのをわたしが望むとしても、
それがあなたに何のかかわりがありますかぁーー!!!』(“ぁーー!!!”著者意訳)
…
こういうおバカ発言って、心の余裕のなさから来るんですかね…?
確かに、自分のこと(この場合、ペテロのこと、妻のこと)を認識し、受け止め、考えるよりも。
誰か他の人のこと(ジョンのこと、後藤のこと)をしゃべっていた方が、気が楽だ。しかも無責任に語れる。私はそれについて、何をする必要もない。苦労する必要もない。ただ面白おかしく語ればいいだけ。
自分ごとじゃないから。
でもそれって、やはり問題の核の部分から逃げているだけなわけで。
[Mind some other people's business(他人ビジネスを揶揄すること)] は面白おかしい。でも、主なる神は常に、『Mind your own talents(あなたに託された宝をしっかり見張り、養え)』と言われている。
他者の批判癖でなく、
「じゃあ自分がその立場だったらどうか」
「自分が彼だったらどうか」
「そしてまず、自分自身のことはどうなのか」そう内省できる人は、幸いです。
ペテロに対して発したことばから、主が読み取って欲しかったのはそんなことなのかも知れませんね。
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