2012-04-21 Sat 00:48
最近示されている…困難について。
地震・津波災害がテレビで公に取りざたされ、内閣府 中央防災会議が 「近い将来懸念される巨大災害 南海トラフの巨大地震(今後30年間に60~80%)、 首都直下地震(今後30年間に70%)、 火山災害、大規模水害等」(*) と公表して憚らない状況にあって。 これまでにない違和感を感じているのは私だけでしょうか。 そんな中、もし上記のような人類史上稀に見る大災害が「実際起きたらどうなる」という点について、示されたこと。 本日はあまり考えたくない、見たくない。 否、見ようとしてこなかった、意識的に避けてきた、 そんな「日本の黙示」についてお話します。 ほんの少しの知恵が、幾人かでも命を救う手助けとなりますように。 【まず、大前提】 ①我々の立っている大地(Assumption) 「日本は世界的にも地震・火山・水害等の災害を受けやすい国」 「日本列島は、3.11以降大きく変化 東日本大震災によって日本列島の応力状態に大きな変化が生じ、他の大規模地震や火山噴火を誘発するおそれ。過去にも同様の事例」 (内閣府 中央防災会議 資料) ②世界の見る目 各都市の危険度指数(*) ![]() 見ての通り。世界は、日本の異常さに気付いています。 (*『世界大都市の自然災害リスク指数』2004年版「防災白書」より) ③「俺は死なないから」 火事で室内に取り残されようと。 ビルの5Fから飛び降りようと。 運転する車と対抗車が正面衝突しようと。 濁流に呑み込まれようと。 銃で撃たれようと。 火砕流が背後20mtに迫ろうと。 タイタニックが沈もうと。 俺は死なないから。 私は多分生き残るわ。 … …… 本当にそうですか? でもね、東日本大震災、またその直後の津波で亡くなった約3万人の方たち。 一人たりとも「自分が死ぬ」とは思っていなかったでしょう。 だから今。少し整理しましょう。 大厄災に見舞われ。かつ、生き残った場合のことを。 【発生から 起き得ること(時系列)】 地震発生より: 起き得ること: 10秒~ 建物等倒壊、 移動中の車両・列車事故、 地割れ、 高所よりの転落死、 落下物により即死。 数十秒~ 余震による継続的被害、 また人災(パニック状態の人波による圧死)等で致命的な傷害を受ける 数十分~ 沿岸部~津波到達(特に大潮・満潮時は警戒を要する) 津波による溺死 沿岸部の工業地帯壊滅(石油精製・化学プラントなどの燃料は、燃えたまま津波により運ばれる) 数時間~ 延焼、火災旋風。倒壊した木造建築物はつまり薪(木片と粉塵)。大炎にとっては車や人間も燃料 炎を避けるために川に飛び込んだ大多数が溺死(次々と飛び込む人や物による) 閉所(地下鉄・エレベーター内等)に閉じ込められ、火や水に晒され死亡 大火特有の黒い雨。冬季なら寒さによる被害 数日間~ 海抜0mt地帯、水が引かない状態が続く 押し込み強盗、暴動、自警団の発生 外国人・路上生活者などに対する流言、暴力、排除 エスカレートすると「正義」「自衛」の名の下に制裁、殺人(*) 食料・水、医薬品などの不足による衰弱死・病死 *関東大震災(1923年)直後、朝鮮人、中国人、社会主義者(当時は異端視されていた)、沖縄などの地方出身者がリンチ、暴行や殺人の被害者となった。Majority(大多数)意識を持っている集団は「自分たちを恨んでいるかもしれない」社会的弱者に対して、彼らからの報復の怖れ・集団自衛の建前を掲げ、「やられる前に」排除することが実際にあったのだ。地震を生き延びても、こうした群集心理の危うさにより喪われる命がありえる。 示された黙示は不吉であり、不気味な物です。 しかしあの「風評・デマ嫌い」の日本政府が、今後起こりうる自然災害の情報開示に勤めている、またメディアを抑制していない。そこを見るだけで、現在の異常さ(=本当にいつ起きてもおかしくない状況)が分かります。 少なくとも平時にあって、自然災害の脅威への心的備えをしておきたいものです。 スポンサーサイト
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