某東武伊勢崎線で。朝の半満員電車に揺られる中、目の前のおっさんの携帯電話の画面が目に留まりました。
なにやら女性の写真を待ち受け画面にしているな。
まあプライバシーのこともあり、あまりジロジロ見たわけではないのですが、どうやらそれは制服姿の娘さんの写真のようで。
髪が半分抜け落ちた、いい年のおっちゃんが、
しかもあまり見栄えのしない、
お世辞にも可愛いとは表現できない、
おっさん顔の娘さんの写真を、待ち受けにしている。
「可愛いなぁ...」そう思いました。
いえ、娘さんではなくて、おっさんが。
その瞬間に涙がこぼれました。
いいんだよ。
おっさんの銀行残高、
社会的な地位、
豪奢な肩書き、
もうどうにもならない髪型、
奥さんにではなく、
おっさん似の娘さん。
そんなモノ全て、「どうでもいい。」
ただその胸に、
我が子に対する
あなたの温かい想いがあれば、
それでいいんだよ。
どうか、神さま。
おっさんとそのご家族の上に、
あなたの御恵みと愛、
護りと慈しみが、
今から、とこしえにありますように。
後藤 秀孝 拝
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