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後藤 秀孝
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JAPAN
聖書のことば 【Iサムエル記】
2007-12-14 Fri 00:01
【Iサムエル記】

【Iサムエル記】まとめ
Iサムエルは歴史書であり、ドラマチックな人間物語でもあります。Iサムエルは:

預言者サムエル、
イスラエル王サウル、
そして後の王ダビデ

の人生、彼らの信仰の歩みを描きだした書簡であり、サムエル自身、また歴史学者ナタン・ガドらが作者だと言われています。

章節の概略は、

1.母ハンナの祈りとそのひとり子の聖別、
2.従順なるサムエルと神の親密な関係から始まり、
3.預言者サムエルの活躍、イスラエルの繁栄(ちなみに、彼の一番最初の預言は腐敗した神官たちの死でした)、
4.神よりも人間の王を選んだ人間たちへの失望、
5.サウルの聖別、栄光とそして躓き。
6.神の霊がサウルを離れ、代わりにダビデが油注がれる。
7.サウルを悪霊が襲い、彼は狂気に苛まれ、その矛先はダビデに向く。
8.遂にサウルはペリシテ人の手に落ち、その息子たちも死に絶える。

という、人間サウルにとっては非常に孤独で残念な、
そして神の選びの子ダビデにとっては、苦しいながらも報いある旅路が描かれています。

特に、悲劇的ともいえるサウル王の人生からは「主の与える機会と、我々の選択」について深く考えさせられます。
サウル王の即位は、人民から祝福されたものでした。彼は全ての名誉、権威、富、武力、そして美貌さえも与えられた主の器でした。しかし彼の末期は、大敗し、敵軍に追われ死の恐怖に晒されながら、「神は私から去ってしまった」ことを噛み締めての死だったのです。何が狂ってしまったのでしょうか。

それはサウルが神の意思でなく自分の想いに従って生きたからではないでしょうか。躓きの最初にして最大の物は、聖絶せよと告げられた分捕り物の内、最良の物を自分たちの物として取り置いたこと。そしてそれをサムエルに咎められると、「民が惜しんだから取っておいた」「民の声を恐れた」「今から捧げるところです」と責任を転嫁・回避しようとします。

つまり、神の使命でなく自己都合、
神のことばでなく民に受け容れられる方針を選んだのです。

その時、神はサウルを王位から退けられました。

反面ダビデは、群れの中で一番小さく、若く頼りないと見えた存在でしたが、創造主である神はその真価を見抜かれておりました。ダビデには謙虚さ、正直さと合わせて、絶えず祈ること、また信仰に立つ勇敢さが溢れていたからです。後のイスラエル王として建て上げられる器は、信仰に歩む私たちにとって良い手本と成りました。



ハンナは答えて言った。「いいえ、祭司さま。私は心に悩みのある女でございます。ぶどう酒も、お酒も飲んではおりません。私は主の前に、私の心を注ぎ出していたのです。」(中略)
翌朝早く、彼らは主の前で礼拝をし、ラマにある自分たちの家へ帰って行った。得るカナは自分の妻ハンナを知った。主は彼女を心に留められた。
日が改まって、ハンナはみごもり、男の子を産んだ。そして「私がこの子を主に願ったから。」と言って、その名をサムエルと呼んだ。サムエル1:15~20

主は殺し、また生かし、
黄泉に下し、また上げる。
主は、貧しくし、また富ませ、
低くし、また高くするのです。
主は、弱い者をちりから起こし、
貧しい人を、あくたから引き上げ、
高貴な者とともに、すわらせ、
彼らに栄光の位を継がせます。Iサムエル2:6~8

さて、エリの息子たちは、よこしまな者で、主を知らず、
民に関わる祭司の定めについてもそうであった。(中略)
このように、子たちの罪は、主の前で非常に大きかった。主へのささげ物を、この人たちが侮ったからである。2:12~17

少年サムエルはエリの前で主に仕えていた。そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった。3:1

それで、エリはサムエルに言った。「行って、おやすみ。今度呼ばれたら、『主よ。お話ください。しもべは聞いております。』と申し上げなさい。」サムエルは行って、自分の所で寝た。
そのうちに主が来られ、そばに立って、これまでと同じように、「サムエル、サムエル。」と呼ばれた。Iサムエル3:9~10

ペリシテ人は神の箱を奪って、それをエベン・エゼルからアシュドデに運んだ。
それからペリシテ人は神の箱を取って、それをダゴンの宮に運び、ダゴンのかたわらに安置した。
アシュドデの人たちが、翌日、朝早く起きて見ると、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り、それをもとの所に戻した。
次の日、朝早く彼らが起きて見ると、やはり、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。ダゴンの頭と両腕は切り離されて敷居のところにあり、ダゴンの胴体だけが、そこに残っていた。
それで、ダゴンの祭司たちや、ダゴンの宮に行く者はだれでも、今日に至るまで、アシュドデにあるダゴンの敷居を踏まない。
さらに主の手はアシュドデの人たちの上に重くのしかかり、アシュドデとその地域の人々とを腫物で打って脅かした。
アシュドデの人々は、この有様を見て言った。「イスラエルの神の箱を、私たちのもとにとどめておいてはならない。その神の手が私たちと、私たちの神ダゴンを、ひどいめに会わせるから。」5:1~7

サムエルは、年老いたとき、息子たちをイスラエルのさばきつかさとした。
長男の名はヨエル、次男の名はアビヤである。彼らはベエル・シェバで、さばきつかさであった。
この息子たちは父の道に歩まず、利得を追い求め、わいろを取り、さばきを曲げていた。
そこでイスラエルの長老たちはみな集まり、ラマのサムエルのところに来て、
彼に言った。「今や、あなたはお年を召され、あなたのご子息たちは、あなたの道を歩みません。どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちをさばく王を立ててください。」
彼らが、「私たちをさばく王を与えてください。」と言ったとき、そのことばはサムエルの気に入らなかった。そこでサムエルは主に祈った。
主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから。
わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日に至るまで、彼らのした事といえば、わたしを捨てて、ほかの神々に仕えたことだった。そのように彼らは、あなたにもしているのだ。
今、彼らの声を聞け。ただし、彼らにきびしく警告し、彼らを治める王の権利を彼らに知らせよ。」8:1~9

サムエルは民に言った。「恐れてはならない。あなたがたは、このすべての悪を行なった。しかし主に従い、わきにそれず、心を尽くして主に仕えなさい。
役にも立たず、救い出すこともできないむなしいものに従って、わきへそれてはならない。それはむなしいものだ。
まことに主は、ご自分の偉大な御名のために、ご自分の民を捨て去らない。主はあえて、あなたがたをご自分の民とされるからだ。」Iサムエル12:20~22

ヨナタンは、道具持ちの若者に言った。「さあ、あの割礼を受けていない者どもの先陣のところへ渡って行こう。たぶん、主がわれわれに味方してくださるであろう。大人数によるのであっても、少人数によるのであっても、主がお救いになるのに妨げとなるものは何もない。」Iサムエル14:6

サウルは言った。「神が、幾重にも罰してくださるように。ヨナタン。おまえは必ず死ななければならない。」
すると民はサウルに言った。「このような大勝利をイスラエルにもたらしたヨナタンが死ななければならないのですか。絶対にそんなことはありません。主は生きておられます。あの方の髪の毛一本でも地に落ちてはなりません。神が共におられたので、あの方は、きょう、これをなさったのです。」こうして民はヨナタンを救ったので、ヨナタンは死ななかった。Iサムエル14:44~45

サウルの一生の間、ペリシテ人との激しい戦いがあった。サウルは勇気のある者や、力のある者を見つけると、その者をみな、召しかかえた。Iサムエル14:52

サウルは、ハビラから、エジプトの東にあるシュルのほうのアマレク人を打ち、
アマレク人の王アガグを生けどりにし、その民を残らず剣の刃で聖絶した。
しかし、サウルと彼の民は、アガグと、それに、肥えた羊や牛の最も良いもの、子羊とすべての最も良いものを惜しみ、これらを聖絶するのを好まず、ただ、つまらない、値打ちのないものだけを聖絶した。15:8~9

「主は主の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。
見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。
まことに、そむくことは占いの罪、従わないことは偶像礼拝の罪だ。
あなたが主のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けた。」Iサムエル15:22~23

しかし主はサムエルに仰せられた。「彼の容貌や、背の高さを見てはならない。わたしは彼を退けている。人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、主は心を見る。」Iサムエル16:6~7


サムエルは油の角を取り、兄弟たちの真中で彼に油をそそいだ。主の霊がその日以来、ダビデの上に激しく下った。サムエルは立ち上がってラマへ帰った。
主の霊はサウルを離れ、主からの悪い霊が彼をおびえさせた。Iサムエル16:13~14

「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ。きょう、主はおまえを私の手に渡される。私はおまえを打って、おまえの頭を胴体から離し、きょう、ペリシテ人の陣営のしかばねを、空の鳥、地の獣に与える。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るであろう。この全集団も、主が剣や槍を使わずに救うことを知るであろう。この戦いは主の戦いだ。主はお前たちをわれわれの手に渡される。」Iサムエル17:45~47

ダビデとゴリアテ

ダビデがあのペリシテ人を打って帰って来たとき、みなが戻ったが、女たちはイスラエルのすべての町々から出て来て、タンバリン、喜びの歌、三弦の琴をもって、歌い、喜び踊りながら、サウル王を迎えた。
女たちは、笑いながら、くり返してこう歌った。「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」
サウルは、このことばを聞いて、非常に怒り、不満に思って言った。「ダビデには万を当て、私には千を当てた。彼にないのは王位だけだ。」
その日以来、サウルはダビデを疑いの目で見るようになった。18:6~9

その翌日、神からの悪い霊がサウルに激しく下り、彼は家の中で狂いわめいた。ダビデは、いつものように、琴を手にしてひいたが、サウルの手には槍があった。
サウルはその槍を投げつけた。ダビデを壁に突き刺してやろう、と思ったからである。しかしダビデは二度も身をかわした。
サウルはダビデを恐れた。主はダビデとともにおられ、サウルのところから去られたからである。Iサムエル18:10~12

イスラエルとユダの人々はみな、ダビデを愛した。彼が彼らの先に立って行動していたからである。18:16
それでサウルは、ますますダビデを恐れた。サウルはいつまでもダビデの敵となった。18:29

ヨナタンは、もう一度ダビデに誓った。ヨナタンは自分を愛するほどに、ダビデを愛していたからである。Iサムエル20:17
「…私とあなたが交わしたことばについては、主が私とあなたとの間の永遠の証人です。」20:23

…子どもが行ってしまうと、ダビデは南側のほうから出て来て、地にひれ伏し、三度礼をした。ふたりは口づけして、抱き合って泣き、ダビデはいっそう激しく泣いた。
ヨナタンはダビデに言った。「では、安心して行きなさい。私たちふたりは、『主が、私とあなた、また、私の子孫とあなたの子孫との間の永遠の証人です。』と言って、主の御名によって誓ったのです。こうしてダビデは立ち去った。ヨナタンは町へ帰って行った。Iサムエル20:41~42

ダビデは荒野や要害に宿ったり、ジフの荒野の山地に宿ったりした。サウルはいつもダビデを追ったが、亜kみはダビデをサウルの手に渡さなかった。23:14

「どうか、主が、私とあなたの間をさばき、主が私の仇を、あなたに報いられますように。私はあなたを手にかけることはしません。
昔のことわざに、「悪は悪者から出る。」と言っているので、私はあなたを手にかけることはしません。」25:12~13

「どうか主が、さばき人となり、私とあなたの間をさばき、私の訴えを取り上げて、これを弁護し、正しい裁きであなたの手から私を救ってくださいますように。」Iサムエル24:15

ダビデがこのようにサウルに語り終えたとき、サウルは、「これはあなたの声なのか。わが子ダビデよ。」と言った。サウルは声をあげて泣いた。
そしてダビデに言った。「あなたは私より正しい。あなたは私に良くしてくれたのに、私はあなたに悪いしうちをした。
あなたが私に良いことをしていたことを、きょう、あなたは知らせてくれた。主が私をあなたの手に渡されたのに、私を殺さなかったからだ。
人が自分の敵を見つけたとき、無事にその敵を去らせるであろうか。あなたがきょう、私にしてくれた事の報いとして、主があなたに幸いを与えられるように。
あなたが必ず王になり、あなたの手によってイスラエル王国が確立することを、私は今、確かに知った。」24:16~20

「主は、おのおの、その人の正しさと真実に報いてくださいます。」Iサムエル26:23

…ダビデとその部下が、この町に着いたとき、町は火で焼かれており、彼らの妻も、息子も、娘たちも連れ去られていた。(中略)
ダビデは非常に悩んだ。民がみな、自分たちの息子、娘たちのことで心を悩まし、ダビデを石で打ち殺そうと言いだしたからである。しかし、ダビデは彼の神、主によって奮い立った。
ダビデが、アヒメレクの子、祭司エブヤタルに、「エポデを持って来なさい。」と言ったので、エブヤタルはエポデをダビデのところに持って来た。
ダビデは主に伺って言った。「あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか。」するとお答えになった。「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」
そこでダビデは六百人の部下とともに出て行き、ベソル川まで来た。30:3~9
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