fc2ブログ
後藤 秀孝
http://afg2.blog74.fc2.com/
JAPAN
【立ちんぼ】
2011-08-21 Sun 21:49
パキスタン駐在中に見た光景。

朝事務所に向かうとき通る道で、毎回人の群れができている場所がありました。

見ると、その人たちは各々、スコップ・つるはし・大工道具・塗装具など、自分の専門である造作の道具を足元に置き、「本日の雇用主」が通りかかるのを待っていたのです。

いわゆる日雇労働者。

日本でも少し前までは「寄せ場」と言って、荒川区・台東区の境に位置する山谷や、大阪の釜が崎など、日雇い労働者が集まり雇用主がバンでその日の労働力を揃えに行く。そんな光景があったのです。

彼らは既に熱くなり始めた朝日の中で、辛うじてある木陰に身を寄せていました。
来るか来ないか分からない、雇い主を待ち焦がれつつ…。




【ぶどう園に派遣】
聖書の中にも、イエスさまの時代の雇用事情が描かれています。下記意訳で。(マタイ20:1~16)

雇い主が朝早く、その日の労務者を雇いに市場に出かけ、1日1デナリ(今日の貨幣価値で、大体6,000~10,000円?)の報酬を約束してぶどう畑に送りました。

同様にして、午前9時、12時、午後3時にも市場に行って人を雇い、園にやりました。

さらに、もう一日の労働時間が尽きようとしている夕方5時にも、市場に行くと立っている人たちがいたので、こう聞きました。
『なぜ、一日中仕事もしないでここにいるのですか。』
彼らは応えて、「だれも雇ってくれないからです。」

雇い主は言いました。『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。』


ここまでであれば、善人の雇い主が貧しい人を助けたのだな。という解釈でいいのでしょう。でも、主の御言葉はこう続きます。


夕方になったので、ぶどう園の主人は監督に言って、労務者を集めて賃金を払うよう命じました。
『最後に来た者たちから順に、最初に来た者たちにまで』と。

こうして、5時ごろに雇われ、1時間ほどしか就労していない者たちから、それぞれ1デナリを貰って帰途についていきました。
そして、労働者たちの列が短くなり、最初に雇われた早朝組がやってきましたが、もらえたのはやはり1デナリでした。

労働時間に比例するなら、もっと貰えてもおかしくは無い。そう思った彼らは主人に詰め寄りました。
「なぜ夕方に来た連中と一緒にして、一日中苦しんだ我々を扱うのか」と。

主人は応えて言いました。
『私はあなたに何も不当なことはしていない。約束は1デナリだったでしょう。
自分の分を取って帰りなさい。ただ私としては、この最後の人にも、あなたと同じだけ上げたいのです。』


何か理不尽だよなぁ。
早朝からの労務者の方が、正しいことを言っている気がするなぁ。


そんな感情を抱いた方。正解です。

でもそれは、人間の測りの中での正解です。(つづく)
スポンサーサイト



別窓 | いま ここに あなたがいる 理由 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<【右の頬 左の頬】 | キリストの愛を 超多忙なあなたに | 【安息日は 人のために】>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| キリストの愛を 超多忙なあなたに |
copyright © 2006 キリストの愛を 超多忙なあなたに all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/