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後藤 秀孝
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JAPAN
【何にいったい安寧としているのか】
2011-08-10 Wed 09:31
(3.11でお亡くなりになった方々。また、その親族の皆さま。
謹んで、御冥福をお祈りすると共に、

今もなお被災の苦しみの中にある方々の生活が、人生が、
早急に再建され、「家庭」が再び建て上げられますように。お祈り致します。)


3.11の映像を、ネットで再見しました。
あるフィルムは、漁港に面した3~4階建てのビルの屋上から撮影されたもの。
またある動画は、山の上の学校から生徒が撮影したもの。

これらの動画には、共通点があります。
最初、撮影者たちは物見遊山のように、「お、波が見えた」「漁港まで来たよ」などと、ある種のどかな言葉を交わしています。


しかし、その波が町にたどり着き、塵埃を巻き上げながら家々を飲み込むようになると、

彼らの応答は『狂乱』に変化して行きます。




遠くに見えた移動中の車や、その運転手らが『助からない』ことに気付いた時にようやく、

状態の非日常性、
事態の深刻さ、

そして

人間の運命の儚さ

に気付かされるのです。


山の上で幸運に生きる者と
あの濁流の圧力に飲み込まれる者と

ただその境目が、



とか

縁(えにし)

とか

何か大いなる者の意思

とか


自分と言う「個」を遥かに超えた存在の、

奪い去るか
過ぎ越すか

という選択だったのでしょうか。


いくら考えてみても、人の目には
納得の行く答えが存在しない「問い」なのです。


【我々も 実は同じです】
私たちの日常では、死は

極めて疎遠な、
実感のないもの

として映るのではないでしょうか。

しかし、我々が気付いている以上に、

死は我々の側に居て、
死は我々の顔を間近に見据え、
死は我々の名を呼ぼうと、その時を待っている

ことを、再認識させられるのです。

この地上に生きた者で、その腕から逃れ得た者はおりません。

また、どれほど科学が発展しようとも、
人間である以上、肉体の死を超越する者は起こり得ないでしょう。

実にダビデが、その死の直前に

「私は世のすべての人の行く道を行こうとしている。」(I列王2:2)と語ったように。

肉の存在である人間には、誰一人として例外は存在しません。

問題は、その死の発生の仕方。
死の追いつき方。そんな物ではないでしょうか。

【死は想定外】

いかに我々が思い煩おうとも。
死がいつ私たちに微笑むか、誰も知らないのです。

それは、聖書にこうあるとおりです。

『そのとき、畑にふたりいると、ひとりは取られ、ひとりは残されます。
ふたりの女が臼をひいていると、ひとりは取られ、ひとりは残されます。
だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです。(マタイ24:40~42)』

『それから人々にたとえを話された。
ある金持ちの畑が豊作であった。
そこで彼は、心の中でこう言いながら考えた。「どうしよう。作物をたくわえておく場所がない。」

そして言った。「こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。
そして、自分のたましいにこう言おう。“たましいよ。これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。”」

しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』

自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。』(ルカ12:16~21)


寿命ある者として、何とも恐ろしいことです。
5年後10年後を、平凡な毎日の連続を想定してしまいがちな私たちとしては、

「私の死は絶対条件」
「私の死は突発的」

とは、何とも認め辛い事実なのです。


【目に見えないものを信じる力】
そんな救いのない私たちに、

主にある信仰は勇気を与えてくれます。

「神は良い方だ」

「その方が、最善と知って許されたことは、
我々人間の目には悲しい事件と映っても、
いつか必ず益となる」

涙の奥で、そう信じることができる。

死は肉体からの卒業であり、
天への凱旋だと悟ることのできる恵みを、

主に感謝いたします。


同時に、その儚さを知る故に、

「今日一日を大切に生きる」

謙虚さをもどうか、与えてくださいますように。
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