後藤 秀孝
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JAPAN
【すずめに見る 愛】
2011-07-10 Sun 09:48
7月8日の夜勤明けの午後。超眠い中、サティせんげん台店に寄るという愚行を犯した後藤に、ある物が示されました。

それは、サティせんげん台店の一角で泣き喚く、仔スズメ。
どうやら飛んで巣に戻れなくなり、シャッターの下りる建物部分の陰に隠れているようです。
隠れながら泣き叫ぶので、残念ながらその所在がバレるのです。




後藤は昔、何度かこうした迷い仔を拾って介抱し、介抱したが故に死なせてしまった経験があります。…

人間的に(こうすればいんじゃね?)と考えて色々工夫するのですが、彼らには受け容れられないのでしょう。
一匹は食べることを拒否して死に、もう一匹は夜が明けると死んでいました。非常に残念な記憶として残っているのです。

ですから、買い物が終わるまで放置しておいて、自分が戻っても何の奇蹟も起きていなければ、しょうがないから何かする。
そう決めて、戻ってきてみると、やはりそのままの哀れな姿で、仔スズメは泣きっぱなしです。しょうがない。

捕える前、しばらくこの仔スズメを観察すると、以下のことが判明しました。
①周辺はアスファルト・コンクリートで身を隠す場所はなく、食物や水もない
②垂直飛行(飛び上がり)で約2.5mt、水平飛行で約8mt程度飛べる
③親鳥・親類は周囲にいない

彼を捕えようとすると、人並みに足掻きます。ちょっと飛んで、ミスタードーナツのガラス面にぶつかって落ちる。
そのガラスの下で、人の往来にも何もできずに泣いている。ダメだこいつ…。と思い確保に入ります。

仔スズメを両手で包むと、諦めたのか大人しく乗ってきます。ダンボールに野草を敷き詰め、そこにスズメを入れて、自転車で家まで。ダンボールのふたが閉まって暗くなると泣き喚くので、上部は空けた状態で走ります。
その道中、他の鳥の声が聞こえるたびに「助けて」「攫われる」と泣き喚くスズメの声が箱から聞こえます…。

【やはり困難】
家に着き、まずは水と、100円均一で揃えてみた鳥のえさを与えてみます。
でも異なる環境に驚いたのか、やはりスズメは完全拒否なのです。
箱の上を開放しているので、そのうち勝手に飛び出して、窓の網戸に取り付いて叫びます。

「僕はここにいる」
「誰か助けて」
と。


そんなスズメを尻目に午睡をする後藤。30分もして気がついてみると、後藤家の前の野原に、地域のスズメが悄然として集まっているではありませんか。

【都会スズメ 田舎すずめ】
そうです。短い首を皆伸ばし、爪先立ちでこちらを窺っているのです。議会騒然。そんな様子で。

「子どもがいる」
「あの人間の家だ」
「食われるんじゃないか…」


そんな心配そうな表情が彼らの態度から読み取れます。
そうして取り囲んでいるすずめたちに対して、仔スズメの叫びは益々大きく頻回になります…。

仔スズメに
「分かった分かった」
「お前ちゃんと飛べるな?」
「ここにいても死ぬだけかも知れんから、チャンスにかけてみる」
「田舎のすずめたちが受け容れてくれれば、お前は生きられるかもしれない」
「ただし、少しでも行き詰るようならすぐ回収するからな」

そう話して、おもむろに仔スズメを取り上げ、野原に向かいます。一斉に逃げる田舎すずめたち。

積んであるブロックの上に見えやすく仔スズメを放し、さっとその場を離れます。

家の中からしばし観察すると、30秒もしないうちに周囲のすずめたちが集まってきました。1羽、2羽、3羽…7羽、8羽。そこで聞こえるチュンチュン声は、驚きと喜び、慈しみ…そうしたものだったのでしょうか。

そのうち、一羽の大人すずめについて、例の仔スズメが飛んで行きます。隣人宅の畑のほうに。
確かに、緑豊かなこの場所は、食料に関して全く問題がないので、あのコンクリの建物の膝元よりは生存率は高まるでしょう。
水平飛行で懸命にその養母の後についていく仔スズメを見て、ああ、これは大丈夫だ。と改めて思いました。

同時に、なんのわだかまりもなく孤児を受け容れる地元すずめたちを見て、自然の懐の深さを改めて感じさせられたのです。

【野のすずめにも 与えられている 愛】
ああ、これは神の愛のわざだなぁ。
朴訥とした、純粋な、思いやりと慈しみだなぁ。

野のすずめにも、こんなに豊かな愛を与えてくれている神。
すげぇなぁ。

仔スズメに対して何もできなかった後藤が、田舎すずめたちに助けられました。
そして教えられました。
自分らの想いよりも、弱っている者、困っている者、迷う者、苦しんでいる者に対する配慮と、行動を伴う愛の表現を。


【後日譚】
その後、養母すずめについて、都会から来た仔すずめの飛行訓練は続いています。

ある朝、自分の寝室から隣家に伸びる電線があるのですが、そこにそれっぽい2羽のすずめがとまっていました。
やたら泣き喚く仔すずめと、そのすぐそばで見つめている親すずめ。あ、彼らだ。と直感しました。

そんなすずめらは、後藤の寝室の前でとまり、しばしその姿を見せた後、またどこかへ飛んでいったのです。


『…そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられてはいません。』(ルカ12:6)
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