【ヨシュア記 まとめ】
モーセの後継者、ヨシュアの人生を通して現わされた、神の御業の記録。イスラエル12部族が攻め取った町々の相続内容。そして、死に臨んでヨシュアがイスラエルの民に伝えた遺言と、主に従っていくための決意を新たにさせる語りかけが含まれる。
前半のヨシュア戦記では、主がどのようにイスラエルの民のために戦ったのかが記載される。まことに太陽の動きを止めるほど、神が直接介入された戦は「先にもあとにもなかった。」この森羅万象の主への従属を見、体感した者たちが生存している間は、イスラエル民族は少なくとも神の目に悪と映るようなことはしないで済んできた。これはひとえに、神に導かれるままに偉大な指導者 モーセからの困難な役割りを引き継ぎ、領土を拡大発展させ、部族間の軋轢を解消し、そしてイスラエルの信仰への決意を固めさせるに到ったヨシュアの、主に明け渡した生き様による。
ヨシュア記の最後は、ヨシュアとその側近の治世以後、イスラエル人が再び迷い出る前兆を書き記している。砂漠での40年にわたる生活で、人の弱さと迷いを知り抜き、その躓き易い性向が必ず主の怒りを引き起こし、災いをもたらすことを知っていたヨシュアは、それでも「私と私の家族は、主に仕える」と言い切った。その神への全面的信頼、その土台が、彼をしてイスラエル国家の骨組みを作り上げ、強化する力の源泉となったことは疑いようがない。
あなたがたが足の裏で踏む所はことごとく、わたしがモーセに約束したとおり、あなたがたに与えている。ヨシュア1:3
わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。ヨシュア1:9
彼らはヨシュアに答えて言った。「あなたが私たちに命じたことは、何でも行ないます。また、あなたが遣わす所、どこへでもまいります。
私たちは、モーセに聞き従ったように、あなたに聞き従います。ただ、あなたの神、主が、モーセとともにおられたように、あなたとともにおられますように。
あなたの命令に逆らい、あなたが私たちに命じるどんなことばにも聞き従わない者があれば、その者は殺されなければなりません。ただ強く、雄々しくあってください。」 ヨシュア1:16~18
「…あなたがたの神、主は、上は天、下は地において神であられるからです。ヨシュア2:11
ヨシュアは民に言った。「あなたがたの身をきよめなさい。あす、主が、あなたがたのうちで不思議を行なわれるから。」ヨシュア3:5
…そこで、ヨシュアは顔を地につけて伏し拝み、彼に言った。「わが主は、何をそのしもべに告げられるのですか。」ヨシュア5:14
主がヨシュアとともにおられたので、そのうわさは地にあまねく広まった。ヨシュア6:27
すると、彼らはヨシュアに答えて言った。「あなたの神、主がそのしもべモーセに、この全土をあなたがたに与え、その地の住民すべてをあなたがたの前から滅ぼしてしまうようにと、お命じになったことを、このあなたのしもべどもは、はっきり知らされたのです。」ヨシュア9:24
主がエモリ人をイスラエル人の前に渡したその日、ヨシュアは主に語り、イスラエルの見ている前で言った。
「日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で。」
民がその敵に復讐するまで、日は動かず、月はとどまった。ヨシュア10:12~13
ヨシュアは年を重ねて老人になった。主は彼に仰せられた。「あなたは年を重ね、老人になったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている。…」ヨシュア13:1
「…主のしもべモーセがこの地を偵察するために、私をカデシュ・バルネアから遣わしたとき、私は四十歳でした。そのとき、私は自分の心の中にあるとおりを彼に報告しました。
私といっしょに上って行った私の身内の者たちは、民の心をくじいたのですが、私は私の神、主に従いとおしました。」ヨシュア14:7~8
主はヨシュアに告げて仰せられた。
「イスラエル人に告げて言え。
わたしがモーセを通してあなたがたに告げておいた、のがれの町をあなたがたのために定め、
あやまって、知らずに人を殺した殺人者が、そこに逃げ込むことのできるようにしなさい。その町々は、あなたがたが血の復讐をする者からのがれる場所となる。」
(彼らは、ガリラヤのケデシュ、エフライム山地のシェケム、ユダ山地のキルヤテ・アルバ=へブロン、ベツェル、ギルアデのラモテ、バシャンのゴランを聖別し、のがれの町とした。)ヨシュア20:1~3、7~8部要約
主は、彼らの先祖たちに誓ったように、周囲の者から守って、彼らに安住を許された。すべての敵の中で、一人も彼らの前に立ちはだかる者はいなかった。主は全ての敵を彼らの手に渡された。
主がイスラエルの家に約束されたすべての良いことは、一つもたがわず、みな実現した。ヨシュア21:44~45
「…あなたがたの神、主を愛し、そのすべての道に歩み、その命令を守って、主にすがり、心を尽くし、精神を尽くして、主に仕えなさい。」ヨシュア22:5
「神の神、主。神の神、主は、これをご存知です。イスラエルもこれを知るように。もしこれが主への反逆や、不信の罪をもってなされたのなら、きょう、あなたは私たちを救わないでください。」ヨシュア22:22
祭司ピネハス、および会衆の上に立つ族長たち、すなわち彼とともにいたイスラエルの分団のかしらたちは、ルベン族、ガド族、およびマナセ族が語ったことばを聞いて、それに満足した。
そして、得るあざるの子の祭司ピネハスは、ルベン族、ガド族、およびマナセ族に言った。「きょう、私たちは、主が私たちの中におられると言うことを知った。あなたがたが主に対してこの罪を犯さなかったからである。あなたがたは、今、イスラエル人を、主の手から救い出したのだ。」ヨシュア22:30~31
あなたがたのひとりだけで千人を追うことができる。あなたがたの神、主ご自身が、あなたがたに約束したとおり、あなたがたのために戦われるからである。
あなたがたは、十分に気をつけて、あなたがたの神、主を愛しなさい。ヨシュア23:10~11
見よ。きょう、私は世のすべての人の行く道を行こうとしている。あなたがたは、心を尽くし、精神を尽くして知らなければならない。あなたがたの神、主が、あなたがたについて約束したすべての良いことが一つもたがわなかったことを。それは、一つもたがわず、みな、あなたがたのために実現した。ヨシュア23:14
もしも主に仕えることがあなたがたの気に入らないなら、川の向こうにいたあなたがたの先祖たちが仕えた神々でも、今あなたがたが住んでいる地のエモリ人の神々でも、あなたがたが仕えようと思うものを、どれでも、きょう選ぶがよい。私と私の家とは、主に仕える。ヨシュア24:15
すると、ヨシュアは民に言った。「あなたがたは主に仕えることはできないであろう。主は聖なる神であり、ねたむ神である。あなたがたのそむきも、罪も赦さないからである。
もしあなたがたが主を捨てて、外国の神々に仕えるなら、あなたがたをしあわせにして後も、主はもう一度あなたがたにわざわいを下し、あなたがたを滅ぼし尽くす。」
それで民はヨシュアに言った。「いいえ。私たちは主に仕えます。」ヨシュア24:19~21
イスラエルは、ヨシュアの生きている間、また、ヨシュアのあとまで生き残っていて、主がイスラエルに行なわれたすべてのわざを知っていた長老たちの生きている間、主に仕えていた。ヨシュア24:31
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