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後藤 秀孝
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JAPAN
【愛すること】
2011-04-25 Mon 14:11
東日本大震災の被災地の一つ、南三陸町にあるベイサイドアリーナ。
巨大な体育施設として、震災直後から避難所としての機能を発揮していました。
前回の訪問時に、情報収集と現状確認に向かった先です。

そのベイサイドアリーナには、二つの顔がありました。

一つは、避難民受け入れ、また現地被災者の方たちへの支援を調整する拠点としての。

そしてもう一つは、お亡くなりになった方の遺体安置所としての…。

【愛する 家族の死】

ベイサイドアリーナに集められたご遺体。

話には聞きます。水死体のすさまじさを。

見た目から全く識別などできようもない…。
膨れ上がった、青白い、その肉体を…。

でも、その閉じられた瞳を見ると。
その苦しみに歪んだ口を見ると。

生前の、あの笑いが。
生前の、あのふれあいが。
思い起こされるのです。


家庭の、朝の風景の中。
味噌汁と漬物。質素な朝食を囲んだ家族の微笑が。

職場で、挨拶を交わし。
社員食堂で共に大盛の飯を頼み、笑い、食後の喫煙所で歯を見せて話し合う姿が。

学校で、走り回る男子生徒に目をやりながら。
生徒たちの中に暗い表情をした子がいないか、気を配る教師の目線が。

高齢者のお宅を訪ねながら、身動きも取れぬ彼らの身体を湯船につけて。
温かいその感触を喜ばれるご老人と、共に喜ぶ介護職員たちが。

私たちと何も変わりない、あの、一人びとりが。


死の10分間


それで、すべて変わってしまった。…


【あいする家族】

祈りの中で、自分の中に駆け抜けたものがありました。

それは、パキスタンカシミールの山奥で。陸軍の兵士たちが、倒壊した建物や、地面を掘り起こしているところ。
もちろん、遺体が出てまいります。しかも復旧作業には、山岳地特有の困難さから時間が掛かり、遺体の損傷が激しい…。

だから、発見されたその場で火葬してしまうのです。
敬虔なムスリム教徒は、火葬を禁じているにもかかわらず。
もちろん家族が最後の別れを告げられる時間もなく…。

そんな時、考えさせられたことが、再び廻ってきたのです。

自分の両親であったら、どうする。

このひどく痛んだご遺体の、生前の姿とはかけ離れた、その身体に。










私は、尻込みしたかもしれない。
なぜかと言うと、

その恐ろしい外見も、人を後ずさりさせますが、その死臭は。

私が今でも思い出せる、そんな強烈な印象を伴うものだからです。


でも、多分、その変わり果てた手を握り、
私は 泣いたでしょう。

多くのパキスタンの方たちが、
その失われた家族を想い、祈り、泣いたように。

【今 生きているいのち】

死んでしまった肉親の、
愛する父母や、我が子の遺体が。
どれほど痛んでいようとも、そのひとは。

手を握り
その身体を抱きしめて

そして 涙するでしょう。
別れを惜しむでしょう。



ならばなぜ
生にある今
そうできないのか。

愛する人たちに心開いて
想いを通わせ
その悲しみを汲み取り

共に笑い
共に泣くことが

抱き合って
今ある生を共に賛美することが。…


できる。

私たちが主に立ち返り、
心より愛に生きることを望むのならば。

それは成る。


己の心貧しさに気づき、
その自己中心、自分可愛さの罪に気づいて、
主にあって悔い改めるならば…。

私たちがただ、その『心の深奥にある必要性』に気づいて
主の恵みを正しく受け止めさえすれば。


それは成ります。
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