2011-04-04 Mon 09:02
標題。
福島原発関連のニュース報道で、 「原子炉内に存在する放射線量の1万倍の汚染水が、海に流れ出している」 「その放射線量、毎時1,000ミリシーベルトを超える」 というものがありました。 さて、この 毎時1,000ミリシーベルト。 単に「毎時1,000ミリ」と言われても、一体何のことやら分かりませんが、 米国・英国・国際放射線関連の省庁から出ている『年間の放射線許容量』と比較すれば、どれほど危険な状態かが見えてきます。 ![]() 原子力をめぐる基礎知識 ―――「医師の皆さんに伝えたいこと」 by 京都大学 原子炉実験所 小出 裕章氏 より。 見ると、1900年代の初期、まだ放射線の危険性が理解されていなかった時代には、トンでも数値がついていますが。 スリーマイル、またネバダのアトミックソルジャーをやらかしたアメリカでさえ、1990年代以降は 『年間 1ミリシーベルト』 を遥かに下回る数値を提示しています。(ヨーロッパは、恐らくフランスの影響でしょうか、高めの数値がついています) 国際規格と比較しながら、こうした数値は読まねばなりません。 しかし、メディアも、政府も、「原発炉内での数値の1万倍」などと実感の湧かない比較を取り上げて、我々の眼をくらまそうとしています。 一時間に浴びてしまう放射線量が、 年間に浴びていい放射線量の1,000倍以上ですよ。 アメリカの数値とかを見れば、年間に浴びてもいい数値の、2~5,000倍の放射線量を1時間で浴びるんだよ。 あのずぼらなアメリカの数値でさえ、遥かに遥かに上回る数値が出ているんだよ。 その程度のこと。 ちゃんと報道しようよ。 これは、日本人として憤る、とか悔しい、とか通り越して、 情けない。 そんな感情にしかつながらないのです。 そんなに東電を守りたいのか。 守るべきなのか? 株式会社の名を借りた、大量破壊者を。 「それ(東電)、本当に必要ですか」 Asahi.com 「福島第一原発、高濃度放射能汚染水が太平洋に、止水できず」 2011年04月03日 東京電力福島第一原子力発電所は、建屋を破壊され、外界に放射性物質を放出する異常な事態に陥っている。4月2日、通常運転時の原子炉水の万倍単位の高濃度の放射能を帯びた汚水が太平洋に流れ込む経路の一つが見つかった。午後、コンクリート詰めにして水流を止めようとしたが、夜、それが功を奏さなかったことが確認された。4月2日、東京電力は原発の危機にどう対処したのか。東京都千代田区内幸町の東京電力本店から報告する。 ▽筆者:奥山俊宏 ▽関連記事: 連日連載・東京電力本店からの報告 ■弧を描いて流れ出る汚水 2日午後2時45分、原子力設備管理部の都築(つづき)進課長らの記者会見が始まる。 「福島第一原子力発電所2号機取水口付近からの放射性物質を含む液体の海への流出について」と題する資料が読み上げられる。 海側に水が漏れる様子。白い水の流れが水面に落ちて、白く泡だっている=4月2日午後零時40分ごろ撮影(東京電力提供) 「本日午前9時30分頃、2号機の取水口付近にある電源ケーブルを納めているピット内に毎時1000ミリシーベルトを超える水が貯まっていること、およびピット側面のコンクリート部分に長さ約20センチメートルの亀裂があり、当該部分よりピット内の水が海に流出していることを発見いたしました」 「ピット」というのはコンクリート製の立坑のことで、問題のピットは2号機タービン建屋の東方の海に面したところにある。縦1.9メートル、横1.2メートルの広さで、深さは2メートルほど。 毎時1000ミリシーベルト超という大きな放射線量が測定されたのは上から0.6メートルほど下がったあたり。水面からは上に1.2メートルほどになるあたり。水深は10~20センチほどと推定された。ピット上部の空間線量は毎時400ミリシーベルトあった。 スポンサーサイト
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