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後藤 秀孝
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JAPAN
【On Acknowledgement(『肯定』について)】
2011-01-30 Sun 21:42
『侍は己を知る者のために死す(マルコ17:4)』という言葉があります(ン?違和感がある?感じられた方はクリスチャンですね。下らない戯れはここまでにして…)。

死ぬんです。高潔で名誉ある侍が。
彼の存在を、全肯定した主君のために。

文字通り生命を捧げるんです。

家族も子どもも、地位も肩書きも、経済力も、生育暦も、住所も、資産も、全て持った人間が。
その存在を深く理解し、認め、肯定し、愛し、尊ぶ者のために。
その生命を投げ出すんです。

現代社会を生きる私たちには、なかなか理解できません。
でも、この『滅美』のセンスは、日本人のDNAの中に、確かに刻まれています。

それは、キリストに従った12弟子たち――特に、主イエスがいのちを十字架の上に捧げた後――にも言えることです。(一人の裏切り者は別の改宗者に取って代わられましたが。)
みなイエス様のためなら『死んでもいい』という信仰に到りました。
それはひとえに、主が彼らのことを深く理解し、みこころを行う『友』と認め、承認したからです。

この『死んでもいい』と他者から思われる、人の子の性質。
主のようにはいきませんが、その知恵の少しでも活用し、御国をこの世に体現することができるなら。
周囲の人間、家族を、部下を、仲間を『知る』人間になれたら。
私たちの人間関係は、変わります。

今日は、その『知る(=認める、肯定する)』と言う行為に目を留めて、クリスチャンであることが、いかにこの世にあってアドバンテージ、成功の礎となり得るかをお話したいと思います。

【肯定=クリスチャン】
まず。肯定といえば、クリスチャンです。
他人の喜び=自分の喜びといえば、クリスチャンです。
自分が愛されているように、隣人を愛することができる=クリスチャンです。
寛容・親切であり、人を妬みません=クリスチャンです。
上辺を見ずに、心を見る=クリスチャンです。
試練→脱出の道=クリスチャンです。
身体(チーム)の一部が尊ばれる→喜ぶ=クリスチャンです。

そして、この世に住む人々が。

どれほど、このような無私の友人を求めているか。
どれほど【肯定】に飢えているか。
どれほど【無条件の愛】に乾いているか。

近年の恐ろしく歪んだ人々の動向(殺人、自殺、姦淫、怠惰、貪欲、批判、他者の不幸を喜ぶ、固執、恐怖、怒り…)を見ると。

その根底に、誰にも『知られず』、
『認められることのない』自分、
『肯定されない』想いがあることに気付かされるのです。

そしてその空虚な想いは、究極的には、創造主にしか埋められません。
しかし、神は私たちを通じて、そのみわざを地上に表すことも事実です。

クリスチャンとして、どうやって、この『わたしはあなた知り』『あなたを認めていますよ』というメッセージを、周囲の人々に伝えていくことができるでしょうか。

【存在不安】
人には誰しも、「この地域/集団で、受け容れてもらえるだろうか」という存在不安があります。

その『存在不安』は根強く、強力です。

「受け容れてもらいたい」と思うあまり、人間は譲歩したり、話に割り込んだり、自分を粉飾したりします。

そうです。何でもします。
高1でバイトします。バーテン見習いになり、夜の世界に入ります。語学留学にオーストラリアに行きます。東海岸のブリスベンでは、日本人留学生が大勢いる中、日本人とつるみ日本語を話すことを拒否します。海外であり言葉もままならぬのにバイトをし、生活費を稼ぎます。日本語名が呼び辛いので、雇用主が彼を呼ぶ名は「ジョー」です。その内アメリカに行きます。「ビジネスを学ぶため」と言いながら、表面的な格好よさを求めたからです。ここでもつっぱって、日本人と英語で話します。その内帰国・就職し、相応のポストにつきますが、長続きしません。「さらに高い頂を目指して」転職します(親は泣いていたと思います…)。外国人と結婚したり、ネットで商売始めたり、教会で色々奉仕したりします。他教会ですばらしい働きがなされていると、主催者とネットワークを作ったり、その手伝いに行ったりします。

これら全て、自分が「何者かであるように」見せかけるための、小手先の技です。
「自分は重要な人なんだ」とハッタリをかます為に、労した策です。
「みんな、俺を受け容れて下さい」と願いを込めた、空しい、ツンデレ努力です。
そこまでするんです。弱い人間ですから…。

だからこそ。

その『存在不安』を消してくれる人。
自分を認め、肯定してくれる人に対しては、とっても安心します。
味方に、友人になりたいと思います。

【と言うことで、Acknowledgement(アクノゥレッジメントと発音) です】
あなたの周囲の「誰か」を肯定するために:6考
①観察し、認める
②傾聴する
③名前を呼んで、自分からあいさつ
④褒め方『You & I』
⑤相手の意見を求める/決断を委ねる
⑥間違いをしたら、真摯に謝る
――――
①観察し、認める:
その人を理解し、認め、更には有意義な行いを誉め讃えるためには、常日頃からの観察がモノを言います。
女性職員のファッションと同じく、①常に目を光らせて②変化を認め③言及する/誉める、事が肝要なのです。
また、仮に誉めるところが見つからなくとも、その人が今「何をしているのか」を認めることはできます。その人の行動に触れるだけで、「存在を認めている」ということになるのです。以下に例を挙げます。

「埼玉のある高校野球チームの総監督に任命されたS氏。最初の3週間までに、全選手の心を掴むために、こんな努力をしたそうです。
選手を『穴が開くほど観察する』。

そして、見たことをただ伝えてあげるのです。「今朝はずいぶん早く来て練習の準備をしていたな」「君はすごくスパイクやグローブを大切にしているんだな。よく磨いているところを見るよ」「君は声が大きくてよく通るな」。特に誉めているわけではないけれど、そのことについては知っているよ、気がついているよと、ただ繰り返し繰り返しメッセージを投げかけました。すると1ヶ月ほどで選手の「好奇の眼」は「信頼の眼差し」に変わったそうです。」(コーチングのプロが教える『ほめる』技術、鈴木義幸氏 より抜粋)

わざとらしいほめ言葉は不要です。ただ観察し、頻繁に声掛けする心配りがあればできる方法ですから、今日からやってみましょう。

②傾聴する:
相槌を打ちながら、その人の話そうとする意図、真意を聴き取る。自分の偏見や先入観を混ぜずに、ただ真摯に相手の思いを受け容れる。こうした行為そのものが、相手に安心感を与えます。

考えてみると、どれほどの「意味深い会話」が、相手の軽率な一言で断ち切られているでしょうか。
「馬鹿ね~」「それは違うよ」「意味分かんない」「またその話?」
そう言われたら誰でも、話を続けることはできなくなります。

気軽につっこみを入れる文化、これは大量生産TV番組の悪影響でしょうが、相手の雰囲気や呼吸に配慮せずに「押し付けて」しまう。そんな方が人口比で8割くらい居るのではないでしょうか(後藤の周辺統計)。


だからこそ、相槌をうちつつ真剣に聴いてくれる人。「うん・うん」「へぇ~」「なるほどね」…話は弾みます。

自分の話したことに、理解を示してくれる人。「そうだったんですか」「彼が、そんなことを言ったんですか」「そんなことがあったんだね」…ああ、この人は興味をもって聴いてくれているんだな。そう実感します。

質問を投げかけ、会話をさらに深い物としてくれる人。「最近どうですか」「なぜOOしたんですか」「どうしてOOと想ったの」。表面的な事実だけでなく、その内訳を聞いてくれる人には、成熟した配慮と友情を感じるのです。

③名前を呼んで、自分からあいさつ:
その人の名前を呼ぶこと。それは、Acknowledgement の最重要項目です。
あなたにとって、自分の名前はどんな響きを持っていますか。
呼ばれて心地良い音色ですか。
雑音の中からも、自分の名前だけは鮮明に、耳に届いては来ませんか。

この地上で、あなたがあなたである、その一番のキーワード。それが名前です。
この名前をしっかり覚え、呼びかけること自体が大きな『肯定』になります。

次に挨拶についてですが、自分から進んでする挨拶は、相手の存在を「認めていますよ」というしるしです。
清々しい、本気の挨拶をしてみましょう。相手からの反応如何は置いておいて、まず自分から挨拶することです。

挨拶する前、心の中で、こう念じてみましょう。
『神さま。この人と会えて感謝します。あなたが私を愛してくれたように、私もこの人を愛します』。
その『愛』は、あなたの目に光を灯します。あなたの声に喜びを加えます。

上記のように『はじめの一歩』大事です。
また『終わり良ければ全て良し』という言葉もあります。

別れの挨拶にも想いをこめて、『相手の人がどれだけ素晴らしい、大切な人間か』を伝えてみましょう。

約束します。
1ヶ月で職場は、教室は、家庭は、変わります。

④褒め方『You & I』:
「新しいスーツ、きまってるね」「髪形変えたの?~かわい~」「携帯、こ洒落てるね」
『褒めよ』と聞くと、そんな(見え透いた)言葉に終始する人もいます。もちろんこれも相手を認めていることですから、悪い面ばかりではありません。しかし後藤のようにひねくれた対象に、こんな言葉をかけると「その言葉の裏には何があるのか」「前からこうだよ」「表面的な変化しか見ていないのか」等と、ひねくれた捉えられ方をする場合も。

また覚えておきたいのは、『モノ』が大事なのではなく、そのモノを選び、購入したり・身に付けた『あなた(You)』が、私にとってどんなに素晴らしい存在なのか。と言うことです。

あなたの行為が。
あなたの存在が。
私にどんな影響を持っているのか。
私にとって、どれほど尊い貢献をしてくれているのか。

それを、言葉を飾らずに語りかけることです。

⑤相手の意見を求める/決断を委ねる
相手を認め、その存在を肯定する手法として『相手の中にある答えを聴く』ことが挙げられます。

つまりトップダウン(上司から部下、と言うような一方通行)の命令・指示ではなく、相手がどう思い、どうしたいと感じているのかをまず聞く方法です。「あなたはどう思いますか」「そう話す根拠は何ですか」と聞いてくれる上司/権威者は、普段から備えている有能な部下/権威に従う者たちにとって、大きな喜びとなります。

的確な答えは出てこないかもしれません。上司が持論を展開したくてウズウズしちゃうかも知れません。
でもそこはちょっと我慢して。相手の意見を求めた、という行為そのものに価値があるのですから。
また、最初はこう聞き返されて戸惑う部下も多いと思います。でも何度か繰り返すうちに、ちゃんと武装して話し合いに臨むようになります。その繰り返しが、後の経営者を育てるのではないでしょうか。

相手の意見を聞くこと、相手の意向を聞くことは、押し付けず、相手の選択権を尊重し、時に拒否する権利も与えることです。
『奴隷使い』のような上司/権威者が多いこの時代で、相手の声を聴く能力は、クリスチャンが会得し易い『魅力』だと思います。

⑥間違いをしたら、真摯に謝る
あなたはこれまで、何らかの事件や行き違いで、知人と気まずい雰囲気に陥ったことはありますか。
そのとき、相手の人が心から、『ごめんなさい』と言って来たらどう感じますか。

「このやろう、やっと認めやがったな」「嘘だろ、そんなの」「相手の弱みに付け込んで、もっといびってやろう」と思うでしょうか。
それとも「いや、こっちこそ悪かったな」「俺も言い方が良くなかったよ」「仲直りしよう」と思うでしょうか。
後者のように感じられる方は、幸いです。

難しいのは、上司や権威者が、部下に謝る場合です。
謝るなんで、肩書きが、プライドが許さない。
よって、謝罪せず・風化するに任せる。

でも心中穏やかでないので、いきなり親密な態度を取る。
急にケーキを買って配ってみたりする。
終業後、飲みに誘う。

いますね。
そして、不器用ですね。

「自分に非があることが分かったら、部下に謝れる」社長がいる会社。後藤は素敵だと思うのです。
なぜなら、一番の権威者である社長が、社員に対して謝罪すると言うことは。
社長にとっては、普段「完全無欠で 天上天下・唯我独尊」な自分のアイデンティティを危機に晒す、と言うことだからです。

そこまでして、部下の想いを救ってくれた。と言うことです。
本当の勇気と、揺るぎない自信に満ちた方しかできません。

そして真摯な対応は、きっと部下たちを鼓舞します。
そんな社長には、必ず人望がついて回り、信頼できる戦友が起こされるに違いありません。

【クリスチャンだから】
この世で一番求められていて、かつ、与える人が少ない。
『承認』『肯定』に焦点を当てて今日は書いてみました。

これは相手の属する年齢・性別・国籍・その他背景の一切を問わず。
誰にでも適用できるもの。そして、誰にでも実践できるものです。

クリスチャンの更なる強みは、上記技法に『愛』と『慈しみ』を込められることです。
利害を越えた、人と人との強い結びつきを、主にあって獲得できるからです。
これはどう考えても、大きな勝利点としか言いようがありません。

今日から実践してみたい。そんな知恵が含まれていたので、共有させて頂きました。
後藤 秀孝 拝
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この記事のコメント
#597
時々お邪魔をして居ります。
働く者にとって、
本当に教えられることばかりです。
それに、すぐに実践できそうな
具体的な事が書かれていますね!
感謝です。
2011-11-13 Sun 00:33 | URL | サーム #YyO7x9Uo[ 内容変更] | top↑
サームさん
コメントありがとうございます。

つたないブログですが、ロングランを目指します。これからも宜しくお願いします。

後藤 秀孝 拝
2011-11-13 Sun 20:16 | URL | 後藤 秀孝 #-[ 内容変更] | top↑
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