2006-10-09 Mon 01:15
クワイヤというと聞きなれない言葉かもしれませんが、ゴスペル合唱団といえば分かるかな。今日は埼玉県新越谷で開かれた、ナイジェリア人宣教師、マーガレット・イダホサ司教のコンフェレンスに行ってきました。そこでは、まあ癒しとかありがたいお話とか色々あったんですが、同時に埼玉が誇る4つのゴスペルクワイヤがその歌声を披露したのです。
Riverside Chapelからは、フィリピン人部隊が派遣され出演していました。しかし他の著名な合唱団に比べ歌手の数も少なく、何せ皆さん小さい…オペラ歌手のような大柄でヘビー級の歌手などいなく、みんな150~160cmくらいのやせっぽちさ。 どうなることやらという周囲の下馬評をよそに、彼らの公演が開始しました。そこで息を呑んだのは、彼らの「本気(マジ)度」。初っ端の、会場もまだざわめいて、あれ、もうやってんの?という印象の中で始まったのですが、歌の威力もしかり、しかし飛んだり跳ねたり全身で表現する彼らの聖歌、彼らの熱に当てられ、最初は同じく「息を呑んだ」観衆も、だんだん温まって来ました。 英語のゴスペルなので、来られている方の大半はついていけてません。しかし、プロジェクターで歌詞を表示するなど工夫をし(驚くべきことに、歌詞を会場と共有したのはこの団体だけでした)、指揮者、歌手、そして会場全体を巻き込んで非常な盛り上がりを見せたのです。 反面他の団体は、ある意味もっとプロフェッショナルで、指揮者と合唱団だけが「気持ちよくなってしまって」、会場は仕方なく拍手をするくらいでした。一人歌姫的な方もいて、その美声には会場も酔っていましたが、先ほどの一生懸命さに打たれた一体感はなかった。なぜでしょう… そこで思い浮かんだのは、ボードゲームの「チェス」です。チェスの中で、キング(王)は弱いユニットです。大汗かいて盤上を歩いていって、ようやく最弱のポーンを倒すくらいが関の山です。しかし、彼には自分よりはるかに強いユニットを使いこなす能力があります。「俺が最強」の駒ではなく、全体の動きを調整して、無理なく効率的に勝利を収められるように、チームの総指揮をとる役なのです。 今夜のゴスペル勝負では、一人の歌姫よりも15人の素人のほうが素晴らしかったし、15人の素人より会場全体の歌声togetherのほうがはるかに素晴らしかった。わたし達が日々意識すべきこと…教会でも、学園祭でも、仕事でも、それは変わりません。参加者みんなの力を活かすこと。それは、あのフィリピン人の小さなクワイヤが、起爆剤となって会場全体を燃え上がらせた「奇跡」にはっきりと見られたのでした。 ![]() <写真はイメージです。デジカメ忘れました> スポンサーサイト
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