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後藤 秀孝
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JAPAN
12弟子たちの その後 II
2007-11-07 Wed 20:29
前回からの続きです。

5.マタイ:取税人から、キリストの書記官へ
「取税人」とは、ローマ支配下のエルサレムで税金の徴収を任されていた役職でした。もちろん神への税金でなく、皇帝への税金です。ですからユダヤ人の間では、取税人が出るとその一族郎党も会堂から追放される、という爪弾きの職業。しかも汚職はびこる通行税取税課では、道行く人の荷を開けさせてその財貨に対し、自分の見立てた額を課すことができたのです。

同時に金貸しとして商いしていた彼らは、とんでもない額の税金を吹っかけ、払えないものには融資をして縛りつける、という更にあくどいことをしていました。同胞であるユダヤ人を食い物にする裏切り者、ローマ帝国の手先、人間のくずでした。

キリストはそんなマタイを弟子として迎えました。マタイは嬉しさのあまり、友人たちを招いて大宴会。会場は他の取税人や社会の爪弾き者たちで溢れかえりました。

イエス生前は特に目立たなかったマタイですが、彼は黙々と「成すべきこと」を行なっていました。主の言葉や行動を注意深く見守り、記録にとどめたのです。
これが後の「マタイの福音書」に。取税人は卑しい職業でしたが、帳簿など全てを記録する習慣を持っていたのです。

マタイの殉死には諸説ありますが、その内の一つを申し上げると、エチオピアに布教に出かけたマタイは、ある町で二匹の竜をつれた魔術師に出会います。彼らは人々をたぶらかして、自分たちを神として拝ませていました。

マタイは彼らの悪事を暴いて、人々の目を覚まさせます。そんな時、その国の王子が亡くなりました。そこで再び例の魔術師たちが推参、王子を甦らせようとしますが失敗。
群衆がブーイングする中、今度はマタイが天を仰いで祈ると、王子の命も戻ったのでした。

王子の復活に歓喜した国王はマタイを神として崇め、国中の宝を捧げ物として差し出しました。しかしマタイは受け取らず、かわりに教会を建てて全ての国民を改心させました。
その時、王の娘であるイフジェニア王女を修道女に迎えたのですが、王女との結婚を望んで止まない新帝ヒルタコがそれを恨み、遂に暗殺者を送り込みました。

マタイが教会で礼拝を行なっているその時、彼は暗殺者の凶刃に倒れたのでした。

6.トマス:現実派の技術者、見たものしか信じません
イエスが昇天されてから後、十数年が経って、今度は聖母マリアが天に召されることになりました。すると布教のため各地に散っていた弟子たちは集い、彼女が大勢の天使に伴われて昇天する姿を見たのです。

しかしトマスは運悪く(I get that all the time,)この時も席を外していました!他の弟子たちから事の次第を説明されても、彼は「見ていないので」信じようとしません。すると不意に、天の彼方からマリアの腰紐が落ちてきたではありませんか。聖母が証明のため、自分の腰紐をトマスに投げ与えたかのように。

さすがのトマスもこれには参って、この腰紐をもってインドへと布教の旅に出たのでした。

インド行に乗り気でなかったトマス。主のことばに抗い「言葉も通じないし、行きたくありません」と断るも、キリストが「伝道のために行ってきなさい」と告げるとあきらめて出発しました。

インド王に召されて、求められるままに王宮の図面を引くと、トマスはすぐに着工できるようにと資金を与えられました。しかし彼はその建設費を、貧しい人々に分け与えて改宗させたのです。一見、王から騙し取ったお金で施しをし、民衆を釣った形であり、王はもちろん激怒。トマスを地下牢にぶち込み、皮はぎののち火あぶりというフルコースで処刑せんとしました。

その時奇跡が起こり、死んで久しい王の弟が甦って、王にこう告げました。「天国でトマスが王のために建てた宮殿を見た。」すると王は「あの図面がそうだったのか」と気付き、処刑を取り止めたのです。

そんなトマスも、インド・パルテア(現イラン)での布教後、南インドでバラモン教徒達に槍で突き刺され殉死しました。

7.ピリポ:あらら…な最古参弟子。しかし後にドラゴンをも制す
ピリポはあまり出番の多くないキャラでありますが、出たときも「あらら…」という場合が多いのです。それはピリポが、主が男5千人+女性と子どもにパンを与えようとしたときに「200デナリのパンでも足りません」と超現実的な回答をしてしまったことや、最後の晩餐中に「父を見せてください。そうすれば満足します」と主に尋ねたことなどが挙げられます。異邦人がキリストを訪ねてきたときも、どうしようか迷った挙句、アンデレに相談していますし。

そんなピリポ(ギリシア姓)も、主の昇天後は心強められ、ギリシア語を話すユダヤ人たちのリーダーになりました。そしてギリシア、スキタイ地方や小アジアへ布教へ出かけます。
スキタイでの20年の伝道生活の後、ピリポは異教徒に捕まり、軍神マルスの彫刻を祀った神殿へと連れて行かれました。そこで神官たちはピリポに「お前の神を捨てて、マルスを拝め」と迫ります。すると突然、神殿の基礎部分から竜が出現し、神官の息子と二人の将校をかみ殺しました。周囲の人びとも、竜の吐く毒の息で苦しみ、何人もの被害者が出たのです。

驚き苦しむ異教徒たちに、ピリポは屹然と「偽りの教えから遠ざかり、我らの主を信じよ。そうすればあなたがたを救い、死んだ者は生き返らせてあげよう。」
もちろん群衆はこぞって降伏。ピリポはまず竜に向かって「人間のいない荒野へ行け」と命じます。竜を除いた後、約束通り死者や毒の被害者を復活させ、癒しました。

それを見た地元住民は、こぞってキリスト教へ改宗したのです。

ピリポ87歳、その愛娘二人と共に小アジアのヒエラポリスで伝道しているとき。再び異教徒の手に捕まった彼は、十字架にかけられ、石打ちにより殉死。娘たちの処刑も併せ行なわれたかは不明ですが、ひっそりと立つピリポの墓標の左右に寄り添うようにして、娘たちのお墓も立っているといいます。

8.バルトロマイ:熱心な律法研究者、若きナタナエル
イエスに会ったピリポが、「キリストに会ったよ」「ナザレの人で、イエスさまって言うんだ」「お前も来て、見てみろ」と熱心に誘うと、すかさずナタナエル(=後バルトロマイ)は「ナザレから何の良いものが出るだろう」と切り返します。律法を深く学び研究していた彼は、他の学のない漁師や、会堂から追放されていた取税人とも違い、他のユダヤ人と議論して負けない基礎があったのです。

そんな彼は、主イエスがこの地上を去られた後、当時の「End of the World(最果ての地)」インドへ布教に向かいます。
インドで悪霊憑きの男性を癒すと、その評判を聞いた王さまから「私の娘も救ってくれ」という依頼が舞い込みました。バルトロマイが宮殿に着くと、鎖で拘束された王の娘が歯をむき出して威嚇しています。誰彼構わず噛み付く霊が、彼女を縛っていたのです。

バルトロマイが衛兵に鎖を解くように命ずると、その段階で既に悪霊は去っていました。気が抜けたようにぽつんと座る王女と、感激して抱きしめる王を残して、バルトロマイはさっと王宮から退出しました。お礼を受け取ることもせず。

その後、王との謁見を申し入れた彼は、王にこの奇跡の源である主イエスキリストについて伝道します。その時も金銀財宝の報酬を受け取るよう頼まれましたが、それを断る代わりに、異教の神々の像を、その像の中にいた悪霊たちに命じて壊させたりしました。

王国は震撼し、改宗するものが続出したのです。

作用があれば反作用。といいますが、バルトロマイの隆盛と同時に、異教の神々の神官たちは面目を潰され、職を失って弟王のところに泣きつきました。すると弟王はバルトロマイを捕えてこう言いました。「兄をたぶらかしたことの仕置きに、今度はお前の神を棄てさせ、わが神を拝ませてやる。」

バルトロマイは一歩も引きません。「それがおできになれば、あなたの神を信じましょう。でももし駄目だったら、あなたにも私の主を信じていただきます。」
その言葉も終わらぬうちに、弟王の祀る神像は倒れ、粉々に砕けました。
それを見た群衆が驚き、バルトロマイを讃えるのを尻目に、逆上した弟王はその場でバルトロマイを棍棒で殴り、全身の皮を剥いで処刑したのです。

<何が彼らを勇士に変えたのか>
ある者は臆病で、ある者は自己保身に走り、ある者は裏切り、ある者は猜疑心の塊で。
そんな人間らしい、普通の12名。
しかし主イエスキリストの声を聞き、その名を呼ばれ、その道に従い。
その死と復活、栄光を目の当たりにした彼らは、その後の人生を全く別人のように、生き直します。

自分たちの過ち、弱さや不信仰が、主に触れられたことで昇華され、証になりました。
その過去を抱えてなお、今は誇りをもって自分のアィデンティティを語り、他の人々を励まし、啓蒙する宣教師として。彼らは力強く歩むことができたのです。

そして、その奇跡は2000年前の彼らに留まりません。
今日もしあなたが主の道に立ち返り、その計画を知り、あなたへの神の想いを受け取ることを望むのなら。
あなたの人生も、変えられた普通の12名の弟子達のように、善と勇気、栄光へと導かれていくことを知るのです。
聖霊のほのお
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