2007-11-06 Tue 09:41
本日(11月6日)越谷市役所の社会福祉課にて、ご担当者から話を伺ってまいりました。テーマは「生活保護。」
例えばDV(家庭内暴力)などで苦しむ女性が、その環境から一時的にであれ避難したとき、「生活保護」の名において政府が何をしてくれるのか。そんなことを聞いてきたのです。 苦しみから脱して新生活を始めるのに、一番の大敵は「何やっても無駄」「逃れられない」「相談できない」という諦観、あきらめの想いです。 そこには、「外部に漏らしたことが分れば、もっとひどい目に遭う」「警察も含め、政府は何もしてくれないのではないか」「以後の生活の基盤もなく、子連れで逃亡生活なんて、不安で行動できない」などという、漠然とした不安があるのではないでしょうか。 <理想と現実はあるが> 確かに「生活保護」の括りで見ますと、保護の要件は「まず自分の資産・自活能力や親族に頼ってみて」「それが駄目なら最低生活費を援助」というものです。しかしご家族を喪ったり、縁を切られたりしている方であれば、また現在子育て中など働けない理由がある方ならば、「これは私向けじゃない」と思われるかもしれません。 ですが失望して欲しくないのは、A. 市政の担当官の方は、既に様々なケースの経験があり、関連機関やシェルター、警察などにもネットワークを持たれていること。 B. あなたがちゃんと説明すれば、身体の危険を誘発するようなことはせず、調査なども実施してくれること。 C. 申請から調査、そして決定まで遅くとも30日以内に必ず結論が出るということです。 つまりあまりに酷いDVや、殺意を感じる暴力(e.g.夫が包丁を持って追い回す)などがあった場合、すぐに相談することで、あなたの望む解決を一緒に検討してくれること、今何をすべきなのか教えてくれることなど、自分ひとりで抱え込むより何倍も道が拓けます。電話でもいいです、ぜひ一言ご連絡してみてはいかがでしょう。 <生活保護 審査プロセスをスムーズにする為に:> 暴力があったとき、また(生命の危機を感じるような)脅迫があった場合、すぐ警察に報告し被害届けを作成してもらう。(e.g. あざがまだある状態) 申請後の調査で求められる情報の開示や、状況説明のため上記被害届け等を提出する。 その後、仮に地方の親類に受け入れてもらえることが決まった時、相談していた市役所から受け入れ先の市役所へ、生活保護審査の状況などについて一報入れておいてもらえば、移動後の需給手続きがスムーズに行くはずです。 また、配偶者の執拗なストーカー行為などは、やはり警察の介入や最終的に裁判所での決着にて、接近禁止命令を発効させることになるでしょう。 <Last Resortに到る前に> 望ましいのは、こうした最終決着に到る前に。 今改善できることに、働きかけていくことです。 地域の市役所・婦人相談所・警察の女性専用ホットラインなどに連絡することができますし、また最寄の教会に相談して頂ければどうでしょう。教会は牧師を中心に、様々な経歴・知識を持った方の集まりでもあります。彼らは主にあって心一つに、あなたの痛みを和らげるべく働いてくれるでしょうから。 一人で抱えると辛いです。そうして暗い目をしているあなたのことを想うと、私も悲しくなります。だから、相談する勇気をもってくださいね。話せば楽になることもありますし、これまで見えなかった解決法も、見えることがあります。 スポンサーサイト
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妻の友人だったフィリピン女性のケース。
夫のDVに悩まされ、子供を連れてシェルターへ避難したものの 見つかって連れ戻されました。 結末は...一家心中。新聞にも載ってましたが夫が妻と子供を殺し、 自分は自殺したそうです。 そうなる前に周りの人たちでもっとなんとかできなかったか、と 思うと残念でなりません。今悩んでいる方も、手遅れになる前に ぜひ行動を起こしてください。 #243 難問
Jackさん、そして奥さん、大変な事件を通り抜けられましたね…。
本当に正解のない問題です。周囲で見守る私たちも、限界のある人間ですから、ずっとそばに居て導き、護ってあげることもできない。被害者が安全と信じ身を寄せたシェルターが「連れ戻し」を容認したのも、その場に居ない私たちには、どうにも止められなかったでしょうし…。 「あなたのせいじゃない」と言われても、心の奥に残る悔いは何なんでしょう。 今DVに苦しむ方々へ。 日々の努力が無効であり、すでに生命の危機を感じる様な状況なら。自分と子どもたちを守りたいと思うのなら。 細心の注意を払って、警察、市政、教会などを訪ねてください。電話でもいいです。必ず道は拓けますから。 ごとう ひでたか 拝 |
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