後藤 秀孝
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何が幸せなのか
2007-09-05 Wed 00:12
滞在中のシンガポールのTV番組で、インドのある家族が紹介されていました。

Budhia(ブディヤ)という3歳の男の子、片親・貧困の中で生まれた子どもが、里親にもらわれてから。
里親であるBoranchi(ボランチ)さんは、ブディヤを過酷な長距離走トレーニングに追い込みます。

ブディヤに毎日30~40km走らせ、地力をつけさせてから、この年齢(4歳)で世界記録となる70km、ノンストップマラソンにエントリーさせたのです。そこでは、インド政府、軍・警察の監督と、国際認定委員会の参加もあり、事前に周到な用意がされました。インドの片田舎であるマッセーラでは、大変なお祭り騒ぎになったのです。

スタートは、午前3:30分。7時間を越える長距離走、日中の熱波を避けるため、こんな早朝からのスタートとなるわけですが、その時点で気温はすでに22度を超えています。軍の先導と、コーチであり養父であるボランチが自転車で伴走する中、幼いブディヤは走り始めます…。

3時間で32kmを走り、周囲の激励と拍手・軍隊の伴走にプッシュされながら、ブディヤは走り続けます。ボランチの意向で、水は飲ませません。走行中一滴も。
水は、ブディヤを激励するために、目の前にちらつかせます。まるで馬の前にニンジンを下げるように…。

そして、7時間後。
ボランチが自転車をこぎ続ける中、突然観衆が悲鳴を上げて、後方を指差しました…。

実に67km、恐るべき距離を休憩なし、水なしで走り続けたブディヤ。
彼が初めて、走行を止めたのです。

意識朦朧とする彼を、ボランチは休憩所に落ち着かせ、水を飲ませます。しかし、彼の胃は痙攣して受け付けません。全て吐き出してしまいます。その内軍医が彼を近くの病院まで運び、体調をチェックしました。

その後、医師の「OK」を待ちかねて、ボランチはバイクでブディヤを連れ出します。何かと思えばテレビ局廻りです。

70km、という目標達成には至りませんでしたが、世界記録を塗り替える67kmを叩き出した彼は、今や国際メディアからも注目の的になったのです。次から次へと生出演を果たし、半分眠りながらも、その笑顔で周囲の要求に懸命に応えていました。

地元・国際TV局を総なめにしたあと。

朝3:30に走り始めてから、その日の深夜にわたるまで。ブディヤの長い、長い一日が、ようやく終わったのです…。

<4歳の笑顔>
ブディヤの人生は、ボランチに貰われてから、全く変わりました。
路上生活者、貧困層の住人として、これまで不自由していた食事。期待できなかった教育。温かく清潔で、乾いた住居。そうしたニーズが全て満たされ、今や最新の家電に囲まれ、満ち足りた生活を送れるようになったのです。
また、産みの親も、週に何度でも会いに来ることができます。幼稚園以外にも柔道教室に通い、友だちもたくさんできました。
走ることで、国民の英雄としてもてはやされ、ブディヤの努力を称えた歌まで発売されました。

走り続け、記録を塗り替え続けさえすれば、約束されている生活基盤と、栄光。
何が彼にとって、幸福なのでしょうか。

<燕雀安くんぞ 鴻鵠の志を知らんや>
こうした一連の事件を取り上げて、マスコミは「児童虐待だ」と叫びます。

しかし、養父ボランチは聞きません。
「これはブディヤが、オリンピック選手になる過程なのだ」
「仮に走行中死んだとしても、彼は英雄として死ぬことができる」
「彼は幸せだ。何も持たず、何者でもなかった彼が、今は国民の英雄なのだから」

そう堅く信じて、4歳の子どもに成長せよ、乗り越えよ、と圧力をかけ続けます。(なんか星さんみたいですね)
そんな強情な養父の鍛錬を重く見たインド政府は、ボランチを一時刑務所に拘留し、ブディヤに1ヶ月に渡る精密検査を受けさせました。あまりに過酷な訓練の為、成長の阻害と疲労骨折の危険性、そして養父からくるストレスにより肝機能・腎機能の低下が見られる中、政府は専属のプロスポーツコーチ陣を配置して、ブディヤのトレーニングに充てることにしました。

今や、英雄としてその偉業を維持するだけでなく、更に伸ばしていかなければいけないプレッシャーを負いながら…。
4歳のブディヤは、今日も走り続けます。

<偉業を成し遂げるための犠牲>
ある世界的に有名なゴルフ選手が、観客にこう言われたとき。
「あなたのようにプレーできるのなら、何だってするのだが」
その日少し機嫌が悪かった彼は、こう答えたそうです。
「毎日朝5時にコースに出て、1,000球打ってご覧なさい。マメが潰れて、血が出てくるんです。それを消毒し、テーピングしてから、また1,000球打つんです。それをせずして、口だけ動かしても何にもなりません」

次は、バイオリニストの話ですが、その美しい旋律にご婦人がこう漏らしました。
「あなたのように演奏できるのなら、私人生を捨ててもいいわ」
そんな彼女を冷めた目で見つめながら、バイオリニストはこう言いました。
「ご婦人。私は実際にそれをしたのですよ」

私たちの多くは、オリンピック選手でも、世界的に有名なゴルフプレーヤーでも、チェスのチャンピオンでも、ミスユニバースでも、ありません。

彼らが捧げた人生に、手放しに「ああ、すごいなぁ」と感心してしまうのも、頷けるのです。
彼らは「人間の可能性」「目標達成」「自己実現」といった、私たちが求めているゴールに、すでにたどり着いているかのように、見えるのですから。

しかし、仮に足一本。
腕。指。聴力。視力。胃。肌。論理。思考力…。

もしそれらに変調をきたし、これまで人生を費やし追い求めてきた目標が、失われたり、無意味なものに思えるようになったとしたら。

彼らは。そして私たちは、一体何にすがればよいのでしょう。

4歳のブディヤは、万一命を落としたとしたら、英雄としての死を、喜ぶのでしょうか。
それとも、仮にストリートチルドレンとしても、周囲を仲間に囲まれて、幸せに生きる術を学ぶのでしょうか。


一体、私たちとって、何が幸せなのでしょうか。

誰もが100%納得できる、完全な回答など、存在しない質問です。

しかし、これだけは言えるでしょう。
聖書の中に、あなたの、私の人生の質問への回答、恐らくその大部分が、含まれていることを。

ブディヤが正しい道に導かれ、自分の能力でなく、偉業でなく、生きている境遇でなく。
ただ神の愛を知ることによって、幸福で満ち足りた生活を、送ることができますように。

お祈りいたします。

一人でも多くの方が、主イエスに会い、その慈しみと愛を知ることができるように。あなたの祈りも、貸してくれますか…?
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この子どもたちのように

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