後藤 秀孝
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JAPAN
スリランカの刑務所でI
2007-08-14 Tue 22:58
8月11日、コロンボのボレッラにある刑務所に行って来ました。国内最大級、最高セキュリティレベルの刑務所で、日本で言うところの網走刑務所みたいなものでしょうか。殺人や密輸、麻薬取引、国家に危機を及ぼすような重度の犯罪を犯した方たちが、収容されています。

みんなの教会で知り合ったロバート夫妻が、8年に渡り続けてきたプリズン・ミニストリを紹介してくれたのです。興味を示した私たちを、快く招いてくれました。

入所者は、男子房約4,500名、女子房約600名。
入り口の家族受付では、女性と子どもが主体の、長い行列ができています。
私たちも、厳重な警備陣とIDチェックを経て、遂に塀の奥の男子房に通されました。

格子門を抜けると、そこは思ったより明るく。しかし飾り気のない、無機質な空間が広がっていました。そこら中に、白い半そで・短パンといった格好の入所者たちが、ある方たちはグループで移動し、またある方たちは休憩なのか、座ったり、立ったりしながら、怪しい一行を眺め小声で話しています。

ガイドについてくれた、がっしり体型の警察官は、順繰りに刑務所内を案内してくれました。
刑務所内は、まるで小さな王国のようです。できるだけ自律運営するよう、巨大な厨房(80mt×60mt。皆さん包丁片手に作業していたのは驚きました。火は使わず、二台のボイラーからくる蒸気を使い調理)をはじめ、作業場としてランドリー部門(官公庁の仕事を請け負う)、製パン、木材加工・家具製造、鍛冶・溶接、印刷、手工芸、石鹸製造部門などが軒を連ねます。特にランドリー部門は、1948年に英国から導入した機材が、モーターや消耗品を別にしてそのまま稼動していました。「アジア圏プリズンランドリー部門、一位に輝く業績」と、紹介してくれた警務官も自慢げでした。

行水は交代して行なうようで、広い水場に50名程度の入所者が水浴びしています。トイレにドアはありません。個室内での自殺が多かったため、監視の目が届くようにとの配慮だそうで。

こうした自殺・自殺未遂を祈りと信仰によって減らすため、所内には宗教施設(教会、モスク、仏教の礼拝堂)も存在します。肉体を使った労働や更生への訓練のみならず、入所者が求めるなら精神的なケアも受けられるように配慮されているのです。

さて次に、入所者たちが寝泊りする房ですが、3mt×1.8mtほどの部屋(格子窓が一つ)に2名入るようです。招待してくれたロバートが、いつも会いに来ているというシークさん(ス移民の中国人。家族は今アメリカ)、同罪で入ってきたリカルドさんと話ができました。

房舎の中にあった、こじんまりとした手工芸工房を見せてもらうと、ココナツの殻を削り、磨いた指輪や、ボールペンなど、非常に珍しく、また美しい品を作成していました。職人たちの作業を見ると、指輪の研磨など正確さと忍耐を要求する、たいへんな仕事です。

工房から出て、房舎の出口に向かうと、何やら通路であわただしく準備が進んでいます。
すると、キャンディ(ス中央の山岳地)の伝統舞踊を、ドラム・歌・踊り手を含めて、総勢8名の入所者たちが披露してくれました。表演終了後、私たちから拍手(入所者は拍手禁?静かでした)と、一人ひとりに握手をすると、おそらく(何なのこのガイジン…?)と思いつつも、皆さん嬉しそうでした。

レクリエーションのスポーツ活動も、クリケットやバレーボール、ボクシングなど選べます。仕事のスキルではないけれども、趣味を持つことで出所後の社会復帰が促されるように。そんな工夫が、至るところに見られるのです。


<グリーンマイル>
スリランカは「原則として死刑はなさげ(大統領の勅命除く)」な状況です。勿論絞首刑の台・遺体安置室も備わっていますし、「Death Row(死刑囚房。今は名が一人歩きしているが、文字通り殺人犯など凶悪犯が入れられ、処遇も他の入所者に比べると厳しい。e.g. 房から出ての運動は1時間だけ)」もあります。しかし、檻の内側にテレビもあるし、各部屋の扉は開け放たれているので、皆さん自由?に行き来して、穏やかな表情でいました。

そんな刑務所の中で、入所者が恐れる場所が、一箇所だけあります。
それは別名「Dungeon」と呼ばれる地下室で、入所者が所内で更に罪を重ねた場合(暴力や殺人など)、送られるところ…。

精神に異常をきたすこともあるため、医師が日に二度訪れることと、食事が運ばれる時以外は、明りもなく、話す人もありません。完全なる暗やみで、時間・方向間隔が麻痺する中、1週間、ひとり戦わなければならないのです。

入所者の方たちの中で一人でも多くの方が、主イエスの手をとり、その慈しみと愛を知ることができるように。あなたの祈りも、貸してくれますか…?
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ひかり

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