後藤 秀孝
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JAPAN
トーマス先生のクラス
2007-04-19 Thu 16:15
ロサンジェルスの州立高校で。ここでは、3年生のAからGまで7クラスあり、その中のG組はいわゆる「落ちこぼれ」「不良」たちが押し込まれるクラスで、やせて大人しそうなトーマス先生が担任でした。

そこに、Aクラスから指導を受けて、スティーブが転入してきました。体育会系の、マッチョな不良で、教師に楯突いたということでG組に「落ちて」きました。

そんな彼に目を留めて、トーマス先生はある放課後、スティーブに声をかけます。「スティーブ、君は腕力に自信ありだね。腕立て何回できる?」するとスティーブは「100回2セットは楽にできます」と答えました。

「じゃあ、10回ずつ、3百回はどうかな」そう聞くトーマス先生に、「やったことないから分からないけど、多分できるんじゃないですか」と答えるスティーブ。
「分かった。今度の金曜のクラスで、やってくれるかい?」「やってみましょう。」そう約束して、二人は分かれたのです。

さて、金曜日がやってきました。スティーブはタンクトップにジーンズで、柔軟をしています。そこへ、トーマス先生がドーナツの山ほど入った袋を抱えて、やってきました。そして集まった生徒たち、一体何が始まるんだと興味津々の若者たちに、こう言いました。

「さて、今日はスティーブがみんなのために腕立てをしてくれる。10回するごとに、このドーナツを君たちの内の一人に上げよう。じゃあスティーブ、始めようか。」トーマス先生はそう言って、おもむろに最前列のシンシアを指差して、言いました。「シンシア、ドーナツ欲しいかい?」

小さく頷く彼女に、トーマス先生、「スティーブ、シンシアのために、腕立て10回頼む。」
1、2、3、4、5、…。きっちりあご先を床につけて、余裕のスタートです。
「じゃあ次だ…。マーク、ドーナツは?」「下さい。」「スティーブ、マークのために、腕立て頼む。」
1、2、3、…。「次、ジェイソン。」「次マリー。」「次クリス。」…。

その次は、ラグビー部キャプテンの、リチャードの番でした。「リチャード、ドーナツ欲しいよね?」と聞くトーマス先生に、リチャードは返して「欲しいですが、腕立ては自分でやります。それでなければ、いりません。」しかしトーマス先生は受け入れません。逆に「スティーブ、リチャードがいらないと言ったドーナツの為に、10回頼む。」

そんなこんなで、26セットほど完了しました。スティーブの額には汗が光り、タンクトップは胸元が濡れて、腕も痙攣を始めました。その頃には、生徒たちは次々と「先生、スティーブが可哀想」「ドーナツはいらないから、止めさせてください」というムードになっていました。中には泣いている女子もいます。にもかかわらず、トーマス先生は相変わらず、「スティーブ、デビッドがいらないと言ったドーナツのために、10回お願い」とスティーブを促します。床で座って荒く息をついていたスティーブは、再び腕立てを開始します。

スティーブの身体が上下するたび、応援の声が響きます。10回終わると、みんな大きなため息をつきます。そうこうする内に、アンソニーが遅刻してクラスに入ってこようとすると、トーマス先生が嬉しそうな顔をしたのを察して、クラス中が「アンソニー、入ってくるな!!」「外で待ってろ!!」と制止しました。何だかわけが分からない顔をして、アンソニーはドアに顔をつけるようにして、中の様子を見ています。

そして、G組最後の一人、ジェーンの番がやってきました。アンソニーはまだ外にいますから、合計32名。32セット目の、腕立て伏せです。スティーブはその前のセットが終了してから、床に倒れたままでした。

「さあ、ジェーン、君で最後だ。ドーナツ欲しいですか。」
「先生、もう止めさせて下さい。スティーブだけが、こんな目にあって可哀想です。私ドーナツなんていりません。」そう言って泣くジェーンに、穏やかに微笑んで、しかしトーマス先生は告げます。

「スティーブ、ジェーンがいらないと言った、ドーナツのために10回!!」

疲労でパンパンになった、震える腕で、なおスティーブは腕立てを続けます。クラス中が見守り、応援し、カウントダウンしています。8、…9、…そして10回!!

そのまま仰向けに倒れたスティーブに、ひざまずいて優しく声をかけながら、トーマス先生は続けて言いました。

「私たちの主、イエスキリストも、このスティーブと同じく、やるべきことを全てやって、疲れ果てて、十字架の上で死んだんだよ…。主イエスから、ドーナツ(まことのいのち)を受け取る人間もいた。しかし、自分でそれを拒んで、受け取らない人間もたくさんいたんだ。」
そして、生徒たちに、主の尊い犠牲と、互いを愛し合うことの大切さを教えたのです。

未体験の腕立て320回に挑戦したスティーブの話は、そこでおしまいです。

しかし、主イエスの物語は、彼の死で終わらなかったのです。

なぜならそのお陰で、私たちの今日があります。彼の死後約2000年が経った今、教会は世界中にあり、キリストにあって兄弟姉妹たちが集い、たくさんの人に福音(Good News)が伝えられています。そして今日このように、このブログに行き当たって、記事を読んでくれているあなたがいます。

そう。主イエスは、肉の死の3日後に復活され。
そして今日も、私たちの中にいらっしゃるのです。

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