後藤 秀孝
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JAPAN
災害よりも、交通事故よりも
2007-02-24 Sat 20:15
たくさんの人を殺し続けている病魔があります。それは「不安」「心配」です。私たちが拭いきれない、漠然とした将来への「不安」。起こりもしない事態への「心配」。これらは例年、自殺者数・ストレスから来る症状で亡くなる人の数として表われます。ちょっと現実の数字を対比してみましょうか。

2005年「人口動態統計」(財団法人厚生統計協会)より

不慮の事故 36,935(災害、交通事故など)に対して、

自殺者27,620(75%)
脳血管疾患 122,051(330%)
心疾患 159,850(433%)
(また、糖尿病 12,508(34%)、ガン299,294 (810%)なども、ある%はストレスからと言えます)

これらの数字が示しているように、私たちが職場で、家庭で、神経を尖らせ、起きるかどうかも分からないトラブルに苛(さいな)まれることで、どれだけ多くの人が健康を害し、亡くなったでしょう。

そして、学校教育や塾、会社の新人研修、雑誌や情報誌、医師の説明の中に、この「殺戮者」への効果的な対処法を記したものは、残念ながらあまりありません。高度な数学の知識や、効率的な暗記法、顧客への電話対応、体脂肪を落とすエクササイズ、血圧や臓器のケアなど、大抵は「一時的」「表面的」な対症療法であって、その根底に根付く「悪魔」を滅ぼす知恵まで達していないのです。

今日は、私の師匠Dale Carnegie氏のミリオンセラーである、「How to stop worrying and start living(心配を止め、人生を始めよう)」から、今すぐにこの「宿敵」との戦いに勝利する方法を、何点か共有したいと思います。


1.「私たちの日ごとの糧を今日も与えてください」
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、これは聖書からの引用です。ここで主イエスが求めていたものは、今日一日を生きるためのリソースであり、力であり、知恵と言い換えることもできるでしょう。その焦点は「現在」にのみ当てられており、「昨日」「明日」の糧を求めている訳ではないのです。

でも私たちの内の多くは、1年後、3年後、卒業後、就職後、結婚後、引退後、老後…など、先のことへの希望と不安を抱えています。しかし現実的に、「まだたどり着いてもいない石橋を、叩くリハーサルをする」必要もないはずです。また、失敗や、既に起こってしまったことへの後悔も、過去がリセット・変えられるわけでもないので、時間の無駄です。倒壊した建物について、あなたが心配したからと言って、元通りになるわけでもないので。
それは、砂時計が一気に大量の砂を処理できる訳でなく。砂が重力に逆らって上に上る訳でもないのと似ています。

計画的な人生を送る必要がない、と言うわけではないのです。しかし、過去の失態を改善し、将来の不安を取り除くために、今日できることが必ずあるはず。今日一日を、目標に向かって全力でやりきること――できないかも/失敗するかもしれない、などという「不安」を横に置いて、今日を生き抜くことです。

「…あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります(マタイ6:34)。」


2.そう決心したら、次に具体的な「戦いのプラン」を立てましょう。
と言っても、何か「かつてない革新的なアイディアで、あなたの人生バラ色!!」というわけではありません。
逆に、全ては常識的なことなので、誰にでも、今すぐに実践できるはずです。

必要なもの;ノートとペン
時間;10~20分

A)「不安」「心配」の原因は何かを突き止める
仕事であれ進路であれ、自分が今対面している敵を知ることは、その後の行動計画に大きく貢献します。以下の質問を自分自身にたずねてみましょう。
「一体なにが問題なの?」
「この問題の原因は何だろう?」

B)最悪の結果は何か
「問題によって引き起こされる、最悪の結果は何だろう?」
自分にこの、難しい質問をたずねましょう。それは「親の反対」「失業」「婚約の破棄」や、人によっては「自分自身の死」かもしれません。あなたの心に食い込んだ「悪魔」ができる、最悪のダメージは一体なんでしょうか。書き出してみてください。

C)その最悪の結果を「容認する」
「すでに結論が出てしまったのなら、仕方がないね…。」
「もう未練がましく、しがみ付く必要はないんだ。」
自分の中の「宿敵」が引き起こせる最悪の事態が、はっきりとしました。次のステップは、それを心の中で「そうなっちまうなら仕方がない」と容認することです。それで勘当されるなら、家を出る。それで離婚になるなら、それも仕方ない。医者が言うように、あと3ヶ月で死ぬのなら、死ぬだけだ。

D)最悪の結果を改善するアイディアを検討する
「では今、この状況を回避・改善するためにどんな方法があるか」
「私はその内、どの方法がベストだと思うのか」
「いつから始めるか」
…だったら、今、何をしようか!

「役者を目指して勘当されるなら、仕方ない。でもその前に、ちゃんと自分の夢と目標、計画を理解してもらおう。自分にとってどれほど大切なことなのかを、両親に知ってもらおう。」

「別れるんならしかたない。だったらその前に、言いたかったこと言ってやる。嫌われるのが怖くて、話し合えなかったことを話そう。そして、私一人で解決できなかったこと、二人でトライしてみよう。」

「どうせ死ぬんなら、最後の一秒まで楽しんで、死のう。人生を儚(はかな)んだり、一人泣いて暮らすのはもう止めだ。したかったことを、今、してみよう!」


3.実際の例
ここで一つ、重度の胃潰瘍で医師たちから「アンタもうだめだ」と死の宣告をされた、アールさんの話をしましょうか。

「5年ほど前のこと、私はビジネスのストレスから胃潰瘍を患い、ある晩急な激痛と、吐血を経験して病院に担ぎ込まれました。入院生活で私の体重は80kgから45kgまで落ちました。私の食事は、胃酸を中和するアルカリと、ごく少量のミルクのみ。容態があまりにひどいため、医師から腕を上げることも禁止されていました。

その後、3名の著名な医師が診察して『不治』『こりゃもう手遅れ』という結論を出しました。


こんな療養生活が何ヶ月も続く中、私は決意しました。『おい、アールよ。もしお前さんの将来に、死以外に望みが無いなら、僅かに残った時間をもっと有効に使う努力をしてみたらどうだ。
お前はいつも世界旅行をしたいと言ってた。死ぬ前に、もしその夢を叶えたいなら、今しかない』と。

その話を担当医にした時、彼らは驚愕していました。『そんな無茶な!』そんな無謀な計画を、彼らもかつて聞いたことがなかったのです。『もしそんな自殺旅行をされたいなら』医師の一人は続けて、『ご遺体は海に投棄されますよ!!』と言いました。私は『いや、棺を一緒に持ち込んで、遺体は冷凍保存してもらうようにしますから』と返しました。

それから私は、旅客船舶会社に連絡を取り、必要なアレンジをして、予約を入れました。もちろん棺は発注済、また船の冷凍庫の状態も確認しました。ついにこの『無謀な自殺旅行』の船出です。

プレジデント・アダムス号が、ロスからアジアに向けて出航しました。私は朝日に照り返す太平洋の水面、青い空、巨大な入道雲、水平線に沈む夕日など、船旅を楽しんでいました。するとどうでしょう。全病人ステータスで搭乗した私でしたが、出航した途端にわくわくした気分になりました。その内、私は面倒になってアルカリなどの投薬を止め、徐々に様々な異国の食べ物――医師が『アンタ絶対死にますよ』と言うであろう、エキゾチックなメニューを――食べ始めたのです。

何週間か経ち、船生活に慣れた私は、酒を飲み、キューバの葉巻まで吸うようになりました。新しい友に会い、ゲームをし、夜通し歌を歌いました。私はそこで、人生かつて無い楽しみを見出したのです。

また、太平洋上では時に、モンスーンや台風などの大嵐に見舞われることがありました。医師が見たらまず『ああ、アールさんは棺に納まったな』と言うようなひどい時化(しけ)です。しかし、当の私はそんな暴風雨すらも、冒険の一部として楽しんでいました。

そして、私たちが中国やインドに到着した時。貧困にあえぐ社会、たくさんの路上生活者、孤児たち…。食事も、教育も、衛生も、全て次元の異なるものでした。『彼らのこの生活環境に比べれば、アメリカでもがいていた私の状況など、毛ほどのこともない』私がそう気付くのに、長い時間は必要ありませんでした。私はその時、意味の無い「不安」「心配」などから、解放されたのです。

私がアメリカに帰国した時、私の体重は85kgに増えていました。そして、出発時の『死の船出』のことなど、道中すっかり忘れていたのです!」

無意識のうちにですが、彼は上記A) ~D)のステップを踏んでいました。「自分の死」という他に選択肢のない状況を突きつけられたとき、彼は(半強制的に)「最悪の結果を容認」させられたのです。そして、「じゃあそれからどうする?」ということを計画し、実際に行動に移したのです。

その結果は、皆さんご覧頂いたとおり。
彼は自分の中の「殺戮者」との戦いに勝ち、自分の生命を取り戻したのです。


4.さあ、次はあなたの番です
皆さんも実際に、上記エクササイズをしてみると分かると思うのですが、自分の持っている「不安」「心配」という悪魔の目を見ること(ステップA)は、意外と簡単だったと思います。そして、奴ができる最大限のダメージ(ステップB)も、明確になりました。しかしチャレンジは、その損失を容認する(ステップC)ということではないでしょうか。

皆さん人生・仕事などで、何が問題かは、大概すでに分かっている。でもどう対処していいか、具体的な戦闘のプランがないため「こうなるかも」「ああなるかも」と漠然とした不安に悩まされ、行動できずにいます。そうした「心労」に対する効果的な戦い方は、実は肩の力を抜いて「しかたねぇ」「なるようにな~れ」と認めることなのです。

とすれば、失うものは、すでにありません。未練からも、解放されました。一度谷底を打ったのですから、後はがむしゃらに登るだけです。

すると、どうなるでしょう。これまで「不安」「心労」で浪費されていたエネルギー、集中力、時間――そういったものが全て、ステップD)の改善行動に転化されるのです。後ろ向きだった思考が、「どう回避・改善できるか」という前向き・建設的な思考に上書きされるのです。


5.最後に
いかがでしたか?まだ上記の宿題ができていない方、すぐさま2.に戻って、問題にタックルしてみましょう。もし宿題が終わっていれば、勇気を持って、戦いのプランを実行に移しましょう!

あなたが「不安」や「心配」をぬぐい去って、神さまによって「なるようになれ」「わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように、なさってください(マタイ26:39)」と言えるようになったとき。

あなたの問題は、既に8割解決されているのです。

計画に従って、行動しましょう!そして今ここから、あなたの人生を変えましょう。


「人は心に自分の道を思い巡らす。
しかし、その人の歩みを確かなものにするのは、主である(箴言16:9)。」

いつも応援感謝しています。
あなたのひとポチで、より多くの方が導かれ、
神さまの愛に気付くことができますように。
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