2007-01-25 Thu 20:00
映画の放映された一時期、「なだそうそう」盛り上がりましたね~。「あなたの涙そうそう」というシリーズで、個人の体験やエッセイを集めた文庫本としても、大人気だそうです。 歌手の森山 良子さんのお話を聞く機会があったのですが、そこで彼女が「“なだそうそう”というのは、沖縄の方言で、“涙がぽろぽろこぼれて止まらないようす”のことなんですよ。」と語っていました。 私的“なだそうそう”は、パキスタンの地震復興支援ミッションの緊急フェーズが終わり、次の任地(スリランカ)へ向け旅立ったとき。若く、経験も浅かった現地スタッフたち、支援事業のため一緒に山篭りをし、飯を喰い、雪や雨の寒さに耐え、喜びも悲しみも分かち合った仲間。別れを満足に伝えきれるだけの時間もなく、ただがっちり抱き合って、そのままカシミールの山を去りました。 悲しみは、なかったと言えば嘘になります。しかし、それ以上に大きかったのが、感謝と喜びでした。 NGO職員として初めての現場。現地スタッフのみならず、たくさんの村人たち、パキスタン軍の兵士、警察官、保険官の方たち、山の上の学校の教師たち…。見ず知らずの日本人を温かく受け入れ、事業実施に際して、ボランティアとして参加し、逆に支えてもらいました。こうした名もない勇士たちの存在と貢献なしに、NGOの事業など進みようもないのです。何と多くの人々に助けられたのか。それを実感させられました。 そして、普通の日本人はたぶん一度も訪れないであろう、バーグ県ハベリ郡(パキスタン側カシミール、インド国境のため、紛争地域と呼ばれる。旅行者は立ち入りを制限される)の山々を踏破し、神さまの造ってくれた自然をいっぱい吸収できたことにも、感謝。 NGOに転職する7ヶ月前、脳卒中で倒れた友の復帰を祈って、神さまに泣きついてから。何もできない自分の無力さに苛まれ、神さまにゲタを預けた、その時から始まった、全ての変化。それは職業でもあり、住む国でもあり、人生目標でもありました。これまで紆余曲折、長い回り道ばかりしてきたと損に思ってきたことが、実はここまで私を押し上げる推進力となって、確かに実を結び始めていたこと…。バラバラだったピースが一つ一つ意味を持ち、全体の絵の一部を確かに形づくったこと…。 ランドクルーザーの後部座席で、懐かしい山々に目を向けつつ。感謝と喜びの涙が止まりませんでした。 神さまありがとう。私のような人間にも、こんな役割りを与えてくれて、感謝です。 これからもいろいろご迷惑おかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。 あなたが「お前、使えないからもういいよ」と諦めるまで、私はあなたの物です。 あなたの望むとおり、働かせてください。 微笑みの中にも、頬をつたう涙が止まらないのでした。 あなたのなだそうそうも、お待ちしてますよ。皆さんと共有しませんか? |
#20 感動!
現地の生き生きとした状況をありがとうございます。
> あなたが「お前、使えないからもういいよ」と諦めるまで、私はあなたの物です。 このお言葉に感動しました。 そういう熱い思いを抱いて、私も神様をいつも見上げながら生きてゆきたいと思います。 #21 承認待ちコメント
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| キリストの愛を 超多忙なあなたに |
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