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後藤 秀孝
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JAPAN
勝者生存
2018-07-13 Fri 15:10
ウチのハタケを見ていると、ホンに「勝者生存」だと思う。

つまり、眼前に萌え立つこれらの雑草、である。
俺ら人類の遥か前から、何億年を生き抜いてきた。俺ら人類が滅び去っても、更に何億年を生きるだろう。そう思う。

反面、
後藤農夫が地を耕し、肥料を入れ、マルチしてやったり糠水掛けたったりしても、生えてこない奴、死ぬ奴はおる。
発芽率、生存率共にダントツ低いナスや、
万全を期して苗で買ってきて、そのまま没した高いトマト、唐辛子、メロン。
競争により滅ぶ者も多い。雑草に、虫に負けてしまう。
それでなくとも、太陽、風、雨に乾燥…。
自然は過酷で、無慈悲である。

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ま、言い方変えれば「雑草は一人勝ち」だ。

それは、圧倒的な破壊力を持つ「後藤と言う名の天災」に対しても、そうだ。刈り、抜き、踏みつけ、根断ちし、マルチ掛け、太陽を封じ、手を尽くして滅ぼさん、とするも、

奴らは生きている。
領土を拡張している。

今年も俺は、この暑い最中、
雑草との"勝ち目のない戦い"に挑む。

彼らの小さな営みの中に、
普遍の叡智を、
苦境にあって継続する忍耐を、
危険を承知で旗を掲げるストイックさを、
見出しながら…

ーーーーー

雑草バディ理論

野良トマトがいた。
野良は、雑草の茂みの中にいた。

雑草の背丈と同じくらいで、今にも雑草の群れに飲み込まれそうだった。
人は、何とかしてやりたいと思った。

人は、一本のトマトの苗を、雑草ハタケから、他に何もいない大地に移植してみた。
すると、見る見るうちに苗は、
裸の太陽に晒されて萎れてしまった。

人は、もう一本のトマトの苗をその場所のまま、
周辺の雑草を抜いてやり、至近の数本だけ僅かに残して、お互い支え合えるようにした。

するとトマトは、萎れもせず、日の光の中を真っ直ぐに立っていた。

人は、もう一周畑を見渡すと、
一本のトマトが既に育ち、たわわに実を成らせているのを見た。
そこは雑草が伸び放題にも関わらず、
トマトは元気にその葉を広げていた。

人は考えた。
そして良く観察してみた。

雑草は、
地面に影指して涼しさ、湿度を保ち、
トマトの周りで土が乾かぬよう、
またトマトの枝が地面に触れぬよう、
支えていた。

ーーーーー

人は思い起こした。

古代ギリシャ、またそれを継いだローマ帝国では、
子息には必ず、複数の奴隷の子を付けて、
同じように育てた。と言う。

ご主人からの変わらぬ寵愛と期待、信頼を寄せられて育った奴隷の子は、

そのご子息のみならず、子々孫々末永く、
守護のように…。
戦争になっても、飢饉の時も、苦しいとき、貧しいときも、
愛を受けたご主人にせめてものお返しをしようと、その家を守った。と言う。

トマトと雑草。

同じだ。
彼らは、敵対していない。
むしろ、助け合っているんだ。

俺たち人間も早く、
闘い、争いのパラダイムから抜け出して、

協働、共栄の生き方を模索しなければならない。
それをする時間も資源も、限られているのだから。
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