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後藤 秀孝
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JAPAN
パイナップル売りのおばさん
2007-01-05 Fri 16:00
マウント・ラビニアの海の家で。私がハンモックベンチでくたーっとしていると、パイナップル売りのおばさんが、「パイナップル…?」と営業しに来ました。よくある街頭販売(?)で、他にも絵画やみやげ物などの商人たちが徘徊しています。「いらないよ、Thx」と断ると、隣にいた妻が「彼女、もう来るの4回目よ…。」と耳打ちしてきました。どうやら私が泳いでいた不在時にも、しつこくアタックをかけて来たようです。

そうです。治安の悪化とともに、外国人観光客の数が落ちたのでしょうか、ここラビニアでも販売機会が減って、売り子さんも必死です。リアルに生活かかってます。同じ敷地内で手を上げた人がいて、おばさんいそいそと出かけていきました。

見ると、パイナップルの硬い皮を剥いて、しかも食べやすく切ってくれています。私は特別パイナップル信奉者ではないのですが、それを見て妻の目がランランと輝き始めました。「私も食べたい…」
しかし、売り子サイドから言えば「欲しそうな目で」見ている客ほど、美味しい獲物はいないのです。間違いなく、ぼったくられます。ため息混じりにそう伝える私を尻目に、嬉々として手を上げる妻。ダメだこりゃ。

言われた値段は、80ルピー(約80円)。現地のパイナップル市場価格を知らない私にとっては、高いのか安いのかも分かりませんが、作業工賃も含めると許せる値段なのではないでしょうか。はい、皆さまご察しの通り。パイナップルおばさんの執拗なアプローチによって、私たちは見事に陥落させられたのです。

断りの言葉にめげずに、健気に・明るく・めげずに販売を続ける売り子さんの姿勢に、聖書のこんな節を思い出させられました。

いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエスは彼らにたとえを話された。
「ある町に、神を恐れず、人と人とも思わない裁判官がいた。
その町に、ひとりのやもめがいたが、彼のところにやって来ては、『私の相手をさばいて、私を守ってください。』と言っていた。
彼は、しばらくは取り合わないでいたが、後には心ひそかに『私は神を恐れず人を人とも思わないが、どうも、このやもめは、うるさくてしかたがないから、この女のために裁判をしてやることにしよう。
でないと、ひっきりなしにやって来てうるさくてしかたがない。』と言った。」
主は言われた。「不正な裁判官の言っていることを聞きなさい。
まして神は、夜昼神を呼び求めている選民のためにさばきをつけないで、いつまでもそのことを放っておかれることがあるでしょうか。
あなたがたに言いますが、神は、すみやかに彼らのために正しいさばきをしてくださいます<後略>(ルカ18:1~8)。」

お客の心理として、たとえ一度は断っても、<後には心ひそかに>心変わりするのが人間です。営業職に限らず、どんな業種の方でも、この<健気に・明るく・めげないで>は、成功のキーワードになり得るのではないでしょうか。
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