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後藤 秀孝
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JAPAN
【人間養殖】
2015-03-08 Sun 09:13
垣間見える、
(原理)資本主義
の本質。


●利害関係、商業的な結びつきのみの社会。
e.g.、海外顧客との取引、ネット通販、=「一見さん」取引オンリー。

裏を返せば、

●長期的な関係形成、顧客信頼度=無関係の社会。
●安い/儲かる所にアッという間に客が流れる社会。

●経済的動機のみが支配的な世界。
●(非人間的・非人道的であっても、金を持っている)経営者/資本家がやりたい放題やる社会。
●「金を持っている奴=賢い、強い、偉い」と表面的、形而上な理解が蔓延る社会。

それによって

●国民の道徳心、士気、モラルが低下するのを容認する社会。

スクルー爺
         <スクルー爺。クリスマスキャロル参照>


―――――

実に、「す○や」の例でも書いたが、
経営者の脳、特に集団的自我(幹部連中)脳とは、

ロジックの塊、
功利主義(=個人を無視して集団の利を最優先する)的建前が全て、
経営上の問題(=被雇用者であるあなた・私を含む…)解決脳

である。

例えば後藤が労組を作って同志を集め、
「労働者の権利を守れー!!」とか釘バット・ヘルメットを装備してレジスタンス活動を始めると、それは経営者にとっては「Q.問題」である。

経営者の脳は、
①問題の根源の速やかなる排除
②今後再発しないように体制強化
する方向で瞬間的にロジックツリーを構築する。

「○きや」の場合、

●外国人労働者の採用/日本人若年層の排除、
●またバイト間で「ベストサービスパーソン大会」実施。
(全国のすき○で店員のサービスの質を競わせる。しかも団体戦。
つまり、チームメイトがお互いを見張る。
通報(密告)させる。
本社に逆らうような「アホなこと」を、金輪際させないように。…)

これで完封。天才。

―――――

(原理)資本主義社会は「かりそめの選択肢が与えられている」社会。

確かに、俺たちはおもちゃ(ガラクタ)の選択肢は与えられている。その情報も豊富にある。

だが、自らの人生を好転させるような投資、学び、コネ、資本への選択肢は示されず、限定されてもいる。

自分で始めない限り、一生生きても何も選べない。
最後には「政府が責任を取ってくれる」と勘違いしたまま死ぬ。
政府は「国民が責任を取ってくれる」ことを前提にやりたい放題やっているのに。…

―――――

(原理)資本主義社会は、比較・対照社会。

「○○さんと比べて、俺は中流」
「△△さんに比べれば、マシなほうよ…」
という心理を美味く使う。

ゆえに生活保護世帯を必要とする。

比較対照の基準値/定点として。

身分制度の発達した社会には、必ずある。
「不可触民(ハリジャン in India)」のような存在が。…

つまり貧者の中の貧者、社会から完全に取り残された者たち…。

(原理)社会主義の中で、大多数を納得させ貶めておくために、さらにその下の階層を作り出す。

優越感?
「まだマシ」感?

自分の悲惨さを忘れられる。
直視せずに済む。

そうやって生き殺す。

利潤追求の社会で「吸われる側」を維持管理するために、こんな手法は幾らでもあるし、使ってくるよ。それを弁えないといけない。

―――――

両親を共働きにさせ、ひたすら稼がせ、徴税し、同時に疲れ果てさせる。
自分たちの納めている税金、払っている金利、政策(国)の方向性、
家計、人生、将来、
教養、哲学、信仰や、
肉親、家庭、子どものことなど、
本当に大切なことを考える余裕を与えなければよい。

子どもは学校とTV、ネット世界に隔離して、都合の良いことを吹き込んで洗脳すればいい。

(原理)資本主義成功のカギは
「与えられた答えを盲信し、自分で考えない民」
「文句を言わず、権威に盲従する民」
「デモもストも行なわない、孤立した無力な民」。
そう育成するためには、子どもの頃からの訓練が肝要だ。

こうして、人間の養殖場が出来つつある。というか、資本主義社会を標榜する「先進国」では、その形式で運営され始めて久しい。

―――――

それらの美徳を喪わせる罠が、(原理)資本主義には内蔵されている。

人間心理の根幹にある、強欲・恐怖。
そしてそれらの揺り篭である、無知。

それが人間養殖を可能とする(原理)資本主義の本質だ。

自分では何も考えず、その場その時の感情に「衝動的に」反応してくれる民。

脅せば怖れ、「テロとの戦い」に賛成票をくれる民。
トレンドで煽れば、不要なガラクタでも行列して買ってくれる民。

金持ち側(吸う側)のB/S(バランスシート)を維持するためには必要不可欠。

―――――

人類には「刺激/中毒性物質に弱い」という弱点がある。

タバコ、酒、麻薬…。
そんな物を使用しながらも、健康を気にしてビタミンやサプリメントを採る。

その弱点を美味く使えば、マクドナルドであろうと、マルボロであろうと、麻薬シンジケートであろうと、幾らでも潤う。

経済的に潤っていれば、それが正義になる社会。
潤っている企業がどんな酷いことを国内・海外で行なっていようと、原価が下がれば/利益が上がれば、人々が賛成票を投じて株価が上がってしまう社会。

人格が破綻していようと、
金持ちばかりがでかい面をする社会。
周囲はそれに媚びへつらうばっかりの社会…。

それが(原理)資本主義社会だ。

―――――

一部の金持ち集団はコンスピラシー(陰謀)を企てる必要はない。

ただ人間の「強欲」と「恐怖」を操ることが出来、
またそのパニックの方向性を見極めて逆張りすることが出来れば、
金儲けは容易にできるから。

無力に貶められた人民と、
それを管理統制「してやっている」国家、巨大企業。

それが、(原理)資本主義国家。

―――――

「国境なき投機集団」が跋扈している。

巨額の投機マネーをぶっこみ、

企業の経営権を奪うレベルのことから、
一国の経済を破綻させるレベルのことまで、

やってしまう。

全て、そこで得られる利益のためだ。
その会社に勤めている、真面目な労働者の方のこととか、
資金繰りに詰って首を吊る社長のこととか、
浪を被るその国の国民経済のこととか、

度外視である。儲け最優先。

このデジタルマネーは機動力に優れる。
金儲けの匂いがするところに瞬時に集まり、
魅力が薄まれば即撤退する。

その加圧・減圧に煽られると、
不況が好況に、
そして好況が不況にと、一気に変化してしまうこともある。

そもそも好不況など人々の考え方であり、概念であるが、
実際に現金が注がれ/引き抜かれると、

「ああ、景気がいいのかな。」
「あれ、また株価が下がった。不況に真っ逆さまだな。」
という感触から、一人ひとり消極策をとる様になり、
最終的に好不況になっていく。

そうやって
「概念は現実となる。」

その「キッカケとなる金」、
好不況のトレンドに楔を打つ金さえあれば、
景気の操作さえできる社会になった。

それが(原理)資本主義社会。

PS。ブラジルは、欧米投機マネーの自由気ままな流入出を阻む法案を通した。
投資資金を対象に2%の「金融取引税」を課すことで。賢い動きである。

―――――

(原理)資本主義社会とは「全てが金銭価値に置き換えられる」社会。
全ては換金可能。経済的事由が全てに優先する社会。

あなたの学歴も、¥チャリ~ン。
あなたの与信力も、¥チャリ~ン。
あなたの夫婦仲も、¥チャリ~ン。
あなたの売り上げ実績も、¥チャリ~ン。
あなたの勤務時間の一分一秒も、¥チャリ~ン。

あなたの家、乗用車、ゴルフ会員権、
所有する株式、投資信託、REIT、
会社のブランド、肩書き、コネ、
飼っている犬猫、金魚・亀、生え育てた草木、

あなたの生涯賃金、
あなたの身体の臓器、
あなたの治療費、
あなたの葬式代に至るまで、

この(原理)資本主義社会では全てが、¥チャリ~ン。
金銭価値に置き換えられる。

綺麗事は言うまい。それが現実だ。

―――――

「金が全てじゃない」?
「お金よりも大切なものがある」?

(原理)資本主義社会で Re:綺麗事を言っても何も始まらない。

実際に日本人の7割以上が「不安」を感じている。
自然災害、市況、治安悪化、将来などに対する「漠然とした不安」。

不安があるのは致し方ない。
人類史を紐解いても、人類が不安を抱かなかった時代など皆無。

だが後藤が問題にするのは、この「7割不安層」の殆どが「何も対策を講じていない」こと。
不安を不安のまま放置していることだ。

「不安…だけど何もできないし…」
「周囲の皆も、別に何の対策をするわけでもない」

そして結論。

「最後は政府が何とかしてくれるだろう」。

そう思い至った瞬間に、…
俺のあなたの人生は「不良債権化」した。覚えておいて欲しい。

自分で考え、自分で決断・行動することを避けて、
人生他人(ひと)任せ、判断他人任せ、資産運用他人任せで、
最終的には「他人(政府)がケツを持ってくれるだろう」。


……
いつから俺たち、そんな弱い存在に成り下がったんだ??

自由意志と不断の努力、自立自尊の精神…。
そんな美徳を、俺たちいつ、喪ってしまったんだろう…??

―――――

根源にあるのは、何だ?

勘のいいあなたは、もうご存知だろう。
私たち自身の「無知」、それを苗床に育ってしまった「恐怖」と「私欲」だ。

同時に、一部の政府高官と、金持ちたちの強欲だろうか?

それもある。
だが Good News は、彼らには「天敵」がいることだ。…



それは私たち。
弱者であると同時に、天敵でもある。

わかりますか?

つまり、分別、知性と情報を持ち、
周囲を感化し共に立ち上がる、
「洗練された市民」
「消費者」
「レジスタンス」
(笑)。

そんな我らが、
これ以上の富の収奪を防ぎ、
困窮する人、労苦している世帯、絶望しかかっている人たち…を、
共に手を携える形で救う。

それが(原理)資本主義に対する、究極の解決、そして対抗策だ。

洗練された市民が活躍する社会。
高い人格と品性を持った人物たちが、
一部の私利私欲の権化どもを抑制できる社会。
公平・公正・友愛を基礎に、参加者の人間的発展を促す社会…。


仮にそれを達成しても、理想的な社会とは、程遠いかもしれない。


でも、今私たち一人ひとりが気づき、決意し、行動を始めれば、
何事も不可能などないのだから。…

常に祈り、常に目を天に向けて、歩んでいきましょう。
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