後藤 秀孝
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JAPAN
【巨大化への渇望】
2015-02-20 Fri 22:54
企業が:

巨大化する

仕入=大量購入/販売=大量出荷 可能

単価を安く叩く/有利に売価交渉

(ともすれば、取引先は経営難/倒産へ)

弱体化した取引先を買収/吸収合併する

更に巨大化する

(繰り返す)

こうして巨大化しまくった組織は、
いつしか組織そのものが、独立した意志を持つ。
すなわち、更なる巨大化、効率化、そして利益追求である。


ジャガイモ

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<リンク>
【Christ's Church Co.Shigaya 越谷キリストの教会】
【Christ's Church Co.Shigaya の行なう事業について】
【Million House(百万家 ミリオンハウス)】
【銀カフェ】
【CCC 自習塾】
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アメリカで、何が起こっているのか。

マクドナルドの仕入先業者を例に挙げよう。

1.牛肉100%:
マックのビーフパティの原料、牛ひき肉の納入は、以前は地元ごとに契約した数多くの精肉業者たち(175社@1968年)が担っていた。

しかし味の均一化と低価格化を目指したマクドナルドは、大規模に生産して味を同じにできる冷凍のひき肉を買い始めた。その時に、マックの条件をのめる5社の納入業者に取引先を絞った。
これら5社の精肉業者が他を圧倒して牛肉の仕入れを進め、体力のない中間業者は吸収合併という形で淘汰されていく。

するとどうだろう。以前なら、畜産業を営む農家は何十何百という中小の精肉会社の内、市場で一番高い値をつけた業者を選んで売ることが出来た。
だが、精肉業界が寡占となると、その数社が提示する買取価格に従わなければ、繁殖農家はその後の取引を差し止められ、倒産する羽目になった。
市場で競売/せり売りという方法は、もはや機能しなくなったのだ。

このため、毎年何千人もの牧場主が仕事をやめて土地を売っている。

―――――

2.例の…ナゲット:
次に、鶏肉に話題を移そう。

鶏の市場は近年、巨大な鶏肉会社4社が支配している。その引き金となったのがマクドナルドの“チキンマックナゲット”である。
この製品が1983年に発売された瞬間から、マクドナルドはアメリカ国内で二番目に多くの鶏肉を購入する会社となった(一番目はKFC)。

鶏肉購入量の大きさ、そのインパクトは、食用鶏を育てるシステムをも大きく変えたという。
すなわち、チキンマックナゲットを作る契約をキッカケに、米タイソンフーズは世界最大の鶏肉加工会社にのし上がった。

タイソンフーズは一連の養鶏~販売までの業務の内、①鶏の卵を孵す②鶏の解体③加工④流通⑤販売、を手がける。
ただし鶏の飼育はしない。飼育に必要な費用とリスクを引き受けているのは、何千もの農家だ。

タイソンと契約した養鶏農家は、借金して鶏舎を建てさせられ、その鶏舎の所有権はかろうじて持っているが、
その中で飼育される鶏はタイソンが所有している。生まれたばかりの雛を農家に届け、そこで育てさせる。タイソンが餌を供給し、餌をやるスケジュールを決め、獣医を寄越し、技術上のサポートをし、さらに設備投資をさせ、スーパーバイザーを派遣して規定が遵守されているか確認する。雛を届けてから6週間後、成長した鶏を回収、加工工場にて個体数の確認、体重測定を行ない、農家への支払額を決める。

つまり養鶏農家は何も経営にタッチすることはなく、ただ指示通りに作業することが求められる。

こうして、鶏の生産者は借金漬けになり、加工業者の課す厳しい規約に縛られ、値付けの権限も喪失してしまった。倒産する養鶏農家は後を絶たず、アメリカ南部には打ち捨てられた鶏舎がそこここに点在している。

―――――

3.フライドポテト:
マックのフライドポテトは、最初各店舗にて手作業で剥かれ、細切りにされてから揚げられていた。

その頃、冷凍フライドポテトの特許をとり、家庭向けに売ろうと試みたシンプロットと言う企業家は、マックの創始者レイ・クロックと意気投合し、マック向けポテトの工場すら新設して冷凍ポテトを売りまくった。

シンプロットの会社が急激に成長して市場で敵なしとなると、精肉業界で起きたことと同じことが起こった。
つまり仕入先の農家から買い叩いて自社の利益率は高め、同時に仕入先農家を弱体化させた。

シンプロットはこの期間に、恐らく全米一の地主となった(彼と彼の帝国の支配地域を全て併せると、デラウェア州の面積よりも大きくなるという)。
シンプロットは、寡占による市況の変化で農業が立ち行かず、土地を手放さざるを得なかったジャガイモ農家から、その先祖代々の土地すら奪い取り、巨大化したのだ。

―――――

<上記まとめ>
巨大企業が起こり、その製品が民衆に受けいれられ、売れまくると、
それを満たすべく供給元も育ち、併せ巨大化していくことが分かる。

そこに格差の根がある。
つまり、“巨大化”の波に乗れる事業者と、
乗れない生産者の間に生まれる差だ。

波に乗れない奴らは搾取され、隷属化され、
“巨大化”していく企業に買収/吸収合併される。


このようして、
巨大企業はそこで働く人間の意志以上に、
独自の動機、意志、渇望を持つようになる。

一見、経営陣、役員ら個人が意思決定をしているように見えても、
もはや組織は個々人の働きかけごときには動じない。

組織は市場で勝ち続けるため、
更なる巨大化、効率化、利益最大化に向かう。

その一連の流れの中で、大きく稼ぐ奴と、
全く恩恵に与れないばかりか、
搾取され、全てを奪われる大多数が作られる。

それが「資本主義」の生み出せる、究極の因果だ。
それを理解して動かないといけない。

「資本主義」は
必ずしもあなたの・
私の味方ではない。のだから。
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