後藤 秀孝
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JAPAN
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【溢涙】
2015-01-04 Sun 15:49
ご高齢者の長期療養施設での出来事。

【青い目の】
うちに一人、青い目のおばあちゃんがいる。
もはや語る言葉も少なく、傾眠でいることが多い Tさん。

髪は真っ白で普通。顔も皺だらけで、普通。

ただその鼻の高さと彫りの深さ、そして目の青さを俺は何となく気付いていて、12月30日の飯時にその話題に触れたんだ。

「Tさんの目は青いね」
「ハーフ、若しくはクォーターか何かかな?」
「Tさんのお年だと、珍しがられたでしょう」
等と笑った。



ロシア系、はたまた欧州、アメリカ??等と勝手に空想しながら離れ、
食器を片付けに再度入室した時だった。

「青い目の、外人さん~」等と無邪気に歌う後藤。


その時、Tさんの目から涙が零れた。

ぽろぽろ零れた。…

湧き上がる
―――――
<リンク>
【Christ's Church Co.Shigaya 越谷キリストの教会】
【Christ's Church Co.Shigaya の行なう事業について】
【Million House(百万家 ミリオンハウス)】
【銀カフェ】
【CCC 自習塾】
―――――


俺は「!あ、(地雷)踏んだ」と気付き、すぐさま歌を止め、
小さくなったTさんの肩に手を回した。

背中をさすり、
「ごめんね、いろいろあったね…」
「いい事ばかりじゃなかったね…」

とひたすら謝った。


そうだ。

もし彼女が、激動の戦前・戦中・戦後を生き抜いた二世、三世だとしたら。

「青い目」でいることで、
どれほどの迫害、
どれほどの苦難、
どれほどの悲しみ…を、受けただろうか。…

青い目をからかわれたり、揶揄されたりしたかも知れない。
丁度同じような苛め歌を、歌われたかも知れない…。

それが、返ってきたのだろうか。
「異国で Gaijin でいる悲哀」を知る我が、
軽率に踏み込んではいけない領域。だったのだろう。


ぽろぽろ涙する Tさんを、しばらく抱いて、背中をさすり…
「ごめん、ごめんね」

と涙を拭った。


【正月シンドローム】
普段は明るく、冗談も飛ばす人気者。仮名 Eさん。

そんな男性が、1月2日の昼食時、片麻痺で動かなくなった左手をテーブルの上に広げ、右の鉄槌で叩いていた。…

「!どうしたの」
「痛くなっちゃうよ…」

と止めると、

「この手が、伸びないんだよ…」と Eさん。

話すうち、Eさんの口から「家に帰りたい…」という言葉が零れた。
嗚咽と共に。嗚咽の中で「家に帰りたいよう…」と繰り返した。……

年末年始の、華やいだ雰囲気。
賑やかな繁華街、
ウインドーに並んだ煌めき、
若い二人、家族連れ…。

その特別な空気が、とても辛い。

Eさんは、たった一人。TVで時期のムードを見せ付けられている。

思い起こされるのは、我が家。
家族の微笑み、暖かい食事、ちっぽけなツリーにプレゼント…。
それらが優しく包んで、迎え入れてくれた、故郷。だろうか。



背中をさすった。

それしかできねぇから。…

人には、どうにも出来ない悲しみ。
我ら時折、そんな悲しみを背負う。

ひとりで布団かぶって泣くのは、寂しすぎる。侘しすぎる…

だから、少しの間だけど、
俺が一緒にいて、泣くよ。

天の御国でまた会える。地上では旅人であり。…それも結構。

でも、溢れた涙を一緒に溢そう。
天の御国の話は、涙が乾いてからでいい。
イエスさんのして下さるように、
一緒にいて、肩を抱いて、
涙を、嗚咽を、祈りを…溢れさせよう。

―――――

いつもは食欲旺盛な Kさん。自分でパクパク食べている。

でも1月2日は、スプーンを二匙ほどで止め、遠い目で窓の外を見ている。

「どうしたの」
「食べなきゃ…」

昼夜と続いた食欲不振を見て、ああ、と気付く。


Kさんのお部屋には、何枚かご家族の写真、お孫さんも含めたお写真が飾られている。

「なんで誰も来てくれないんだ?」
「何で俺は一人ぼっちで、ミキサーに掛かった冷や飯を、食わねばならないんだ…」




そうなんだよ。

世の中が幸せ一杯のこの時に。
この時季だからこそ。

「何で俺は一人ぼっちなんだ…?」
「どうして、人生の終着点が、こんな施設なんだ??」





「こんな生活なら、いっそ死んだ方が…」



口には出来ない一言。

でも、
そう思うのも無理はなくてね。…


知っていますか。

盆暮れ、
そしてクリスマス・正月。

この時季、「悲しみ事由」の自殺が増えることを…。



自分の人生、達観したつもりでも。

「ここで一人で、
誰にも知られずに、
ひっそりと死んでいこう…」

そう覚悟を決めたとしても。…


一人の侘しさが、
この時季、ぐわっと来るんだよ…。


だから、
皆さんにお願いです。

そばにいる人たち、

あなたの声、あなたの手の温もり、
あなたの目が届く範囲にいる、一人ぼっち。

彼らの涙と嘆きを、どうか、覚えてお祈りください。

そして、もし可能ならば。

あなたの慈しみを、
優しさを、友愛を…。

その視線、手、声に乗せて。

彼らの悲しみを慰めてあげて下さい…。
私たちの持っている喜び、豊かさ、仲間/家族の暖かさを、

腕を伸ばし、広げて。

彼らとも分かち合って頂けないか。

全て、主イエスキリストが、私たちにしてくださったこと…。

私たちの名を呼んで、
私たちの悲しみ、孤独に寄り添って下さったのだから。…
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