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後藤 秀孝
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JAPAN
Choose to Rejoice
2006-12-28 Thu 14:31
12月25日の夜は、激しい戦いの晩でした(クリスマスじゃねーのかよ)。それと言うのも、私が今取りかかっている“Christian-TV(CTV)”構想で、スリランカのPeople’s Churchとコラボで実験ができそうなのですが、そこに持ち込む放送番組の案で妻と衝突があったのです。

衝突の内容は、

週一、30分のフレームをスリランカ政府・テレビ局と交渉中の教会に、
①とにかく幅広くバラエティに富んだ、18もの番組案を提案しようと言う妻と、
②選択と集中で、ベスト3種ほどを更に詳細まで絞りこんで、提案してはどうかと言う私

クリスチャンの伝道と啓蒙番組、だったのに健康・料理番組や仕舞いにはセサミ系人形劇という、あまりに幅広な妻の番組構成に、「どうやって他局と差別化するの?」「何で料理番組をわざわざこのクリスチャンTVで見なきゃいけないの?」「人形劇で何を伝えるの?」などなどとつっこんだ質問をする私。「私はアイディアを提供するだけだから。あとは教会の人が考えるのよ。」と返す妻に、「それじゃあ教会の人を含めてブレインストームした方が早いんじゃない」「その方が、自分のアイディアの押し付けにならずに済むし」「一人でできる事は限られているんだから、最初から教会のキーパーソンを含めるようにした方が楽だよ。」

などなど、後藤がコメントします。妻の穴だらけの議論に、いい加減「これってどうよ…」と思ってしまったのが態度に出たのか、妻が沸騰しはじめたのが分かりました。(沸点低いです!)
天使

議論の中で、彼女は遂に(と言うか簡単に)キレてしまい、「あんたね、下らない冗談とかで話が紛らわしいのよ!」「この前も正月何日休めるか聞いたのに「内緒」とか言って答えてくれなかったし。夫が言わないからって、あなたの上司に聞くのは恥ずかしかったわ。」「いつも偉そうに分かった振りして!自分で説教していることあんたも実践できてんの?」「言ってる事が正しいとしても、あんたの態度が問題なのよ」などなど、今まで話していた事はどこへやら。日々の苛立ちを総動員して、妻の宣戦布告です。

「妻よ。今はCTVの事で話していたのだが。あなたはこれまでに起こった様々な事例―――ムカついた事、気に喰わない事、憎たらしい事―――を上げて、戦線を広げようとしている。胸の奥からあれもこれも取り出し、嫌な事、許せない事、そんな物でテーブルの上を一杯にして、何をしようというのか。私を攻撃しようとしているのか。」
「小さな火種で、あなたは家全体を焼き尽くそうとしている。」
「あなたは怒りとか憎しみ、嫌な思い出や腹立たしい事を、いつまでも胸の奥で燻らせている。あなたが聖書から学んだ事はどこに行ったのか。主はどこにいるのか。」(…確かに偉そうに喋っているな。)
等とカウンターしていました。

ここで申し上げたいのは、どんな些細な話題であっても、怒りや拒絶といった「感情」が入り込んでしまうと、ハートのドアもぴしゃんと閉じてしまい、あとはどんな手段を使っても自論を押し通して、空しい勝利に向かって突き進む「全面戦争」に突入してしまうという事です(そして、上記のような会話から、もし今夜双方が熱くなって戦っていたら、その後2~3日は口もきかない冷戦時代に入ったでしょう。その間夫は妻の兵糧攻めなどに苦しめられるのです。)

こうした「戦争」が悪い事、避けるべき事だと言いたい訳ではありません。どちらかが一方的に撤退して、諦めムードで(こいつには何言っても無駄だ…)と引き下がる事の方が、長期的に見れば二人の関係に取り、大きな損失なのではないでしょうか。戦うべき時は意見を戦わせることを恐れないでください。でも議論を「意見の隔たり」「問題」に集中して、他人の「性格」や「個」の攻撃にならないように気をつけることです。

お互いに自分の意見を告げあい、どうあれ相互理解に至った後は、13分ほどは無口かもしれませんが、必ず「ああ、そうなんだ」と納得できます。これが大事です。表面だけのお付き合いでは、口論にもなりません。なぜなら、戦うにはエネルギーが必要ですし、戦うための武器(意見・論理)も必要です。しかしそれ以上に、その戦いの意味、(お互いの理解のため)という大義を理解して、戦闘中も一瞬たりとも忘れないことが大切です。

戦闘の意義や目的がしっかりと目の前に据えられていれば、感情の高ぶりに任せてこちらからAK47をぶっ放す事もありません。また、相手が打ちかかってきても、冷静に見て距離をとったり、かわしたりする事ができます。
「The colder the blade, the better it cuts」(冷たくシャープな刃の方が、よく切れる)のです。反対に怒りや激情といった熱く焼けた火箸では、思ったように切れません。

(日々勃発する局地戦やゲリラ戦を経験し、私もずいぶん打たれ強くなってきました。妻はいい実戦相手です。私向きの十字架なのでしょう。こう言うと「私の十字架も重いしうざいのよ」なんて返されそうですが。)
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