後藤 秀孝
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JAPAN
【Joseph Be Good】
2014-05-14 Wed 08:47
後藤の中で旧約聖書の一番のヒーローは、

「大言壮語のバカ弟」
「The day dreamer」
「♪売られていーくーよー♪」


のヨセフです。

主である神に従うことで、逆転人生の典型のような書かれ方をしている彼ですが、その過程で考えさせられたことがあります。

それはヨセフの「いい人属性」についてです。

―――――

【“いい人”であることの困難】

ではまず、いい人・ヨセフの 不幸 を列挙してみましょう。

●ヨセフが父親から熱愛されているの見て嫉妬した兄たちから(多分こっぴどく殴られ蹴られて)空井戸に落とされる
●そのまま放置して殺されるかと思いきや、ミデヤン人の奴隷商人に、現金と引き換えに売り飛ばされる

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●「俺、経理できます(→できるようになります)」と口からでまかせで雇われ、その後主人であるポティファルの全財産を管理するようにまでなる、が
●ポティファルの奥さんから熱烈 I need you と求められた。しかしベッドイン断る
●ポティ奥さんから濡れ衣を着せられ地下牢へ直行

●監獄の献酌官長と調理官長に、夢の解き明かしをして見事的中!
●「恩赦願います」と頼んでみたが、生き残った料理長にすっかり忘れられる
●地下牢でさらに二年過ごす

ヨセフがエジプトのファラオに見出されるまでに辿った軌跡を、
ダイジェスト版でお届けしました。


そうです。不幸です。
誰の目に見ても、残念万丈な人生です。
やっと芽が出てきた、と思った矢先に再転落。
その繰り返しでした。


しかし主にあって、ヨセフの <Be いい人> 特性は、

穴の中で、
奴隷市場で、
足には鎖つきで、
地下牢の中で、…

遺憾なく発揮されたのです。





―――――

<でもさ、その前に…考えてもみてよ>

絶望的な状況にあって、ヨセフは選ぶことができました。

卑屈になったり、
「私は被害者だ…」と嘆いたり、
他の囚人と傷を舐めあったり、
憤慨したり、
将来について絶望したり、……。

しかしヨセフは、主の前にあって良く耐えました。
信仰を喪わず、心、精神、思い、そして力を尽くして、
主に喜ばれる姿勢、人格、生き方を選び取って行ったのです。


ですから、いざ<ファラオの眼前に立って意見を述べる>と言うときに、
彼の聡明な思考と同時に、謙虚で平静、信頼できる人柄が溢れたのでしょう。

誤解の無いように。
当時のエジプトのファラオ(王)と言えば、

自分を神にしちゃう位のエゴ、
世界覇権の中心にあるという自負、
もちろん生殺与奪気の向くまま、
そして・いつ裏切られるかも知れないという人間不信…。


それらを複雑に併せ持った方を想像します。

まずは疑ってかかる。
目の前の人のキャパを探る術に長けている。

恫喝も傾聴も、
拷問も Hard Nego の遠謀深慮も併せ持った
“怪物”ですよ?
(「信長の前に立つ」のと同義と思って下さい◎。いやもっと酷いか。…)


そのファラオを前にして、ヨセフは穏やかに言いました。

“「それゆえ、今、パロ(=ファラオ)は、さとくて知恵のある人を見つけ、その者をエジプトの国の上に置かれますように。
パロは、国中に監督官を任命するよう行動を起こされ、豊作の七年間に、エジプトの地に、備えをなさいますように。

彼らにこれからの豊作の年のすべての食糧を集めさせ、パロの権威のもとに、町々に穀物をたくわえ、保管させるためです。
その食糧は、エジプトの国に起こる七年のききんのための、国のたくわえとなさいますように。この地がききんで滅びないためです。」

このことは、
パロとすべての家臣たちの心にかなった。

(参照章節→後述)


たくさんの人を見てきたファラオだからこそ、
自分と国家の存亡を掛けて“人間”と渡り合ってきたからこそ。

この短時間でヨセフを理解したのでしょう。

王の前で品位を保ち、
自分の主張を穏やかに、
だが明確に語るこの男性を見て、
ファラオは疑うべくを見出せなかった。

己の利益とか、
おべっか使いとか、
ましてや牢からの解放とか…。

ヨセフは 1mm も要求せず、
ただエジプト国家とその民(そして、後にその食料を頼って生き延びることのできた全ての民)を思って、真摯に提案したからです。

王はそんなヨセフの人柄に打たれたのでしょう。

プレゼンの素晴らしさとか、
14年間の完璧な事業プロポーザルとか、
そんな物は二の次であって、

王はただただ、ヨセフの素晴らしい品格に心酔したのです。

(ヨセフに惚れ込んだファラオは、

勢い余って自分の全権限を委ねる意味の
「指輪をはめさせる」ことまでしちゃいました。

そして高貴な服を着せて、車に乗せて一緒に出歩いて、
…って、一瞬で好きになっちゃったんですね。)


そしてヨセフが提案した“事業”が成るまでの14年間、
手放しに彼を称賛し、
彼の行為に不信など微塵も抱かずに全てを遂行させ、

エジプトは世界的困難の直前に、
豊かに蓄えることができました。

そして飢饉に困る周辺の民を助けることで、
国家として益々栄えたのです。

2008062203.jpg
<ヨセフ、あくびしちゃってます>

―――――

地震などの天変地異もそうですが、いざと言うとき。
私たちは常日頃から用意している物しか取り出すことができません。

人格もまた然り、です。
私たちの毎日の思考と行いの積み重ねが、良くも悪くも出てしまうのです。

憎しみや不信、苛立ち、蔑みといった負の感情は、他との関係の中でそのように発現し、
友愛や信頼、平安、喜び、励ましといった正の想いは、関係の中で遺憾なく発揮される。…

だからこそ。 主を仰いで、弛まず善 です。

人間の自分勝手な思いではない。

主の喜ばれる道の先にのみ、
あなたの想像を遥かに超えた人生の幸福、
真理といのちは約束されているのですから…。


―――――

<創世記41:14~45>

…そこで、パロは使いをやってヨセフを呼び寄せたので、人々は急いで彼を地下牢から連れ出した。彼はひげをそり、着物を着替えてから、パロの前に出た。

パロはヨセフに言った。
「私は夢を見たが、それを解き明かす者がいない。あなたについて言われていることを聞いた。あなたは夢を聞いて、それを解き明かすということだが。」

ヨセフはパロに答えて言った。
「私ではありません。神がパロの繁栄を知らせてくださるのです。」

それでパロはヨセフに話した。
「夢の中で、私はナイルの岸に立っていた。
見ると、ナイルから、肉づきが良くて、つやつやした七頭の雌牛が上がって来て、葦の中で草をはんでいた。
すると、そのあとから、弱々しい、非常に醜い、やせ細ったほかの七頭の雌牛が上がって来た。私はこのように醜いのをエジプト全土でまだ見たことがない。
そして、このやせた醜い雌牛が、先の肥えた七頭の雌牛を食い尽くした。
ところが、彼らを腹に入れても、腹にはいったのがわからないほどその姿は初めと同じように醜かった。そのとき、私は目がさめた。

ついで、夢の中で私は見た。見ると、一本の茎によく実った七つの穂が出て来た。
すると、そのあとから東風に焼けた、しなびた貧弱な七つの穂が出て来た。
そのしなびた穂が、あの七つの良い穂をのみこんでしまった。そこで私は呪法師に話したが、だれも私に説明できる者はいなかった。」

ヨセフはパロに言った。
「パロの夢は一つです。神がなさろうとすることをパロに示されたのです。

七頭のりっぱな雌牛は七年のことで、七つのりっぱな穂も七年のことです。それは一つの夢なのです。
そのあとから上がって来た七頭のやせた醜い雌牛は七年のことで、東風に焼けたしなびた七つの穂もそうです。それはききんの七年です。

これは、私がパロに申し上げたとおり、神がなさろうとすることをパロに示されたのです。

今すぐ、エジプト全土に七年間の大豊作が訪れます。
それから、そのあと、七年間のききんが起こり、エジプトの地の豊作はみな忘れられます。ききんが地を荒れ果てさせ、
この地の豊作は後に来るききんのため、跡もわからなくなります。そのききんは、非常にきびしいからです。
夢が二度パロにくり返されたのは、このことが神によって定められ、神がすみやかにこれをなさるからです。

それゆえ、今、パロは、さとくて知恵のある人を見つけ、その者をエジプトの国の上に置かれますように。
パロは、国中に監督官を任命するよう行動を起こされ、豊作の七年間に、エジプトの地に、備えをなさいますように。

彼らにこれからの豊作の年のすべての食糧を集めさせ、パロの権威のもとに、町々に穀物をたくわえ、保管させるためです。
その食糧は、エジプトの国に起こる七年のききんのための、国のたくわえとなさいますように。この地がききんで滅びないためです。」

このことは、パロとすべての家臣たちの心にかなった。
そこでパロは家臣たちに言った。
「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」

パロはヨセフに言った。
「神がこれらすべてのことをあなたに知らされたのであれば、あなたのように、さとくて知恵のある者はほかにいない。
あなたは私の家を治めてくれ。私の民はみな、あなたの命令に従おう。私があなたにまさっているのは王位だけだ。」

パロはなおヨセフに言った。
「さあ、私はあなたにエジプト全土を支配させよう。」

そこで、パロは自分の指輪を手からはずして、それをヨセフの手にはめ、亜麻布の衣服を着せ、その首に金の首飾りを掛けた。
そして、自分の第二の車に彼を乗せた。そこで人々は彼の前で「ひざまずけ。」と叫んだ。こうして彼にエジプト全土を支配させた。

パロはヨセフに言った。「私はパロだ。しかし、あなたの許しなくしては、エジプト中で、だれも手足を上げることもできない。」

パロはヨセフにツァフェナテ・パネアハという名を与え、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテを彼の妻にした。こうしてヨセフはエジプトの地に知れ渡った。
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