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後藤 秀孝
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JAPAN
「信仰の自由」の尊さ
2006-12-16 Sat 19:51
パキスタンから帰り、日本、またここスリランカでも「信仰の自由」の尊さを改めて感じさせられます。最近私たちが目にした証言を挙げてみましょう。

パキスタンのカラチから、約2ヶ月前に亡命してきた、エステルさんとその娘、マリアさんの話です。彼女らは裕福なムスリム家庭の出で、親はパキスタン政府の要人、兄弟たちも政財界・産業界で頭角を現し、何不自由なく暮らしていました。しかし、通信教育で主イエスキリストの愛と恵みに触れ、これまでの人生と今後のことを真剣に考えたそうです。
概略を述べると、パキスタンでのキリスト教徒迫害は、彼らの生活の一部、現実です。イスラマバードのブルーエリア(繁華街)の裏、2ブロックも入りますと、その繁華街から出る汚水が流れ込む小さな運河があります。その周辺に貧困者層が集まってスラムを形成するのです。汚水の臭いと、ハエや蚊が大量に発生することで衛生状態は悪く、電力供給も気まぐれでよく停電します。就職も難しく、キリスト教徒であることが分かればくびになったり、職歴に劣る人材でもムスリムであるがゆえに優先的に採用されたりということが、首都でさえあるようです。このように、信仰の違いで、雇用・給与・学歴にまで影響が出、親が貧しく子どもに満足な教育が施せなければ、子もそのままハウスメイドや掃除人夫として低い階級にとどまってしまう、ネガティブスパイラルに陥るのです。

そんな環境の中、エステルさんは持ち前の責任感と行動力で、パキスタン国内で迫害差別されているキリスト教徒の立場を向上させるため、委員会を立ち上げその指導者として活動を始めました。すると、一族郎党から大反対の声が上がり、実の肉親からも止めるよう脅され、暴力を受けたり、軟禁されたりしたそうです。
そして、娘のマリアも信仰に目覚めたのですが、その頃彼女のお見合い話が持ち上がりました。相手は新興のムスリムビジネスマンで、マリアはこれまでの母に対する扱いなどからも「ムスリムとは結婚したくない」と日々エステルに訴えかけていたのです。
そこで彼女たちは、一大決心をしました。宗教の自由がある程度保障されている、スリランカへの一時亡命です。その時は亡命後の行く先など、全く考えもせず、「主が共にいてくださる」という信仰によって、取るものもとりあえず、出国したのです。
その後、パキスタンに残された彼女の3人の息子たち、また肉親からの声が風の便りに乗って届きました。地元の有力者であるがゆえに、父親はエステルさんの亡命を恥と受け止め、「帰国はさせない。もししたら殺す」と息巻いているそうです。
当該状況を受け、政治亡命という名目で受け入れ許可を打診してきた国があり、亡命後3ヶ月ほどで、彼女たちの進路が決まりました。亡命後もその国で生活保障と教育のための支援を受け、以後自立した生活を営むことができるようになっているとのこと。これまで全力で彼女たちを支持してきた、スリランカのクリスチャンコミュニティからも、喜びの叫びが沸きあがったのでした。

私たちが当たり前に受けている「信仰の自由」は、世界ではここまで苦労して、戦い抜いて、初めて得られる物でもあるのです。その大切さを改めて理解しなければなりません。

(この記事はムスリムに対する偏見を助長することを意図したものではないので、逆の立場からも少し説明させて頂くと、創立者ムハンマドがコーランの中で述べている通り、「他の信仰の自由を尊重する」「男女ともに平等に教育を受ける必要がある」「聖書を読まずして真のムスリムとは言えない」など、本当のムスリムとは他人の思想に対して強制したり迫害する者ではなく、むしろ尊び、協調を愛する信仰なのだ、と言うことができると思います。「イスラム」と言う言葉が、直訳すると「Religion of Peace = 平和の宗教」となるように。
問題は、口だけムスリム、口だけクリスチャン、口だけ平和主義者、そんな思想に行動が伴わない、エゴセントリックな人間、悪例が存在することです。こうした人々が権力や影響力を悪用して社会を汚染し、またそれがマスコミなどにも取り上げられ偏見を増長している、と言うことではないでしょうか。私の知り合いのムスリムたちには、偏見や差別観を持たず、自分の主張や論理を押し付けず、本当に平和と協調を愛する人々がたくさん居ます。
ですから、マリアの誕生パーティが催された12月の4日、ムスリムに恨み節のエステルさんに、「主がユダヤ人たちを赦したように、そのように、あなたがいつか肉親も含め、ムスリムの人たちを赦すことができるように。」とお祈りしておきました。彼女が怒りや恐怖から解き放たれて、本当の理解に目覚め、赦しが得られるよう。そんな日が遠からず来ますように。)
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