後藤 秀孝
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JAPAN
【風吹けば 桶 → 備考欄】
2014-03-05 Wed 23:19
前稿で語り忘れていた重要項目。…血と涙の。

カールおじさんの連想ストーリーは、労働者が晒される“更なる悲惨”を描き出していた。

工場労働者






―――――

「資本の回転、蓄積と増殖により、失業者が増える」と言うことは述べた。

そんな失業者は大まかに3種いて、

①成人男性(壮年~老年)の労働者。
②農村から出てくるかつての“金の卵”層。
③最下層の困窮者たち。

である。

①は、突然の倒産で路頭に迷う社員や解雇された中間管理職。
また株式暴落・銀行の倒産などで一気に貧困ラインに落ち込む“Mr.中流”など。枚挙に暇なし。

現代で言えば、会社の看板以外に頼る物を見出せなかった方々で、
かつある程度高い給与水準だったがゆえに真っ先にリストラ対象となった。

廃退していく産業の専門職/技術者、
また資格に支えられていないジェネラリスト(総務など)は潰しが利かねぇ。

②都市へ出て職探しをしようと/しなければならない層。さもないと地元には仕事がない。
今日で言うところの「じいちゃんばあちゃんが、コンバイン使って何とか農業してしまっているから」。

たとえ彼らが若くて有能であっても、競争が激しければ安く買い叩かれるのは否めない。

③日雇いなどで不安定な生活を余儀なくされる層。
彼らは安かろう・悪かろう・キツ過労の仕事であっても生きるためにせざるを得ない。そして資本に搾取されるがままになる。

ホームレス・(元)犯罪者・障害者・身寄りなき者・病人・障害者などもこの層に含まれる。


こうした労働者の状態はどんどん悪化する。
なぜなら、労働者が意図的に資本(生産手段)を利用するのではなく、
資本が労働者を使用するから だ。

資本の集約によって生産効率はどんどん高まっていく。
そしてそのスピードは確実に、必要労働人口を上回っていく。…

あなたが誰だろうと、関係ない。
資本の前には、あなたは取替えの利く「一労働者」に過ぎない。…

―――――

そんなこんなであぶれた失業者たちは、
浮浪者や強盗、犯罪組織の一員となった。

社会不安と治安の悪化を重く見た政府は、こうした不穏分子を取り締まり、強制的に労働させるために「血の立法(*)」(AD 1530)を成立させた。…

A.浮浪者:働ける浮浪者(=健常貧民)は鞭打ち、拘禁で労働することを誓わせる。
再び「浮浪罪」で捕まれば鞭打ちに加え耳を切り落とす刑。

そして 3度目の「浮浪罪」のペナルティは、死。
問答無用の死刑執行である。…

B.労働組合の結成とストライキは違法である(やったら処刑だろうね。この流れでいけば…)

C.「最低賃金」ならぬ「最高賃金」の制定。

浮浪者を一人でも多く就労させるために、雇用者の負担を減らす目的か?
否、資本家に儲けさせるために決まっているだろう。

―――――

上記は全て、実際にあったこと です。

これら史実を現代社会に反映させると、

①経済格差 更に拡大
②失業率の増悪(企業の海外逃亡などにも依る)
③生活保護制度 パンク
④社会不安/犯罪の増加
④刑務所も満室です

⑤開拓地・政情不安地域・前線などにおける過酷な強制労働へと、不要人員を送り込む…

なんて政府シナリオは幾らでも想定できるのです。

―――――

今日、異常犯罪、増えていますよね。
そして更に増えます。分かるよね。

でも政府は、
資本主義は、

もっと異常で、
もっと貪欲で、
もっと苛烈な処置を行なう可能性があるのだということ。

そして知恵と覚悟を以って行動しなければ、
そのグリップからは逃れ得ないことを…。

私たちは肝に命じるべきなのです。

―――――

*「血の立法」=「救貧法」の名称で知られる(救貧?Funny。本当に救うんですかね?

健常貧民と認定されれば誰でも迫害・処刑されたのに?
健常か労働不能者の区別も、担当者の気分次第なのに?)

制度の折々に浮かんでくるのは、惨たらしい「最下層の扱い」である。

懲治院は強制収容所・刑務所と変わらない状態。
時には健常者と病気を持つ者を分け隔てなく収容し、懲治院内で病気の感染もおこった。
脱走や労働拒否を試みる貧民はあとを絶たず、
最悪期には懲治院で食べる物も事欠いて、骨をかじる貧民の姿が見られたと言う…。

一定の社会的安定をもたらす効果はあったものの、根治には至らなかった。とWikiにある。

これが現実です。

(姿形を変えつつもこの制度は20世紀初頭まで続いた。
更に言えば、後の生活保護制度に連なる物として知られている。)
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