2006-12-08 Fri 20:20
2006年4月、私がまだパキスタン側カシミールの山奥で、学校用テントの設営を行っていた時のことです。持ち込んだ部品の一部が破損しており、作業していた学生たちが困った顔で「Problem」と言ってきました。 良く見ると、固定用ボルトがナットごとフレームに溶接されてしまっており、回せません。これでは、テントの骨組みが組めなくなります。しかし、仕入先のこうした不良品トラブルは経験済みだったので、修理法は簡単に思いつきました。しかしその前に、協力してくれている村の生徒たちと少し話しました。 「問題があるのは当たり前。この世界で大事なのは、問題が全くない人生を送ることではなくて、どんな問題が起きても対処できる解決能力を身につけることです。」 それは、論理的に考えて問題点を探す能力ですし、識別された問題を手持ちの道具・部品・時間・人員でどう解決するか判断する能力ですし、これだと思った善後策を瞬時に決断し、行動に移す能力です。また、他人を巻き込んで作業を進めると共に、監督者に対し「報・連・相」するといった、コミュニケーション能力でもあります。 それを手に入れれば、どこへ行っても、どんな組織で働こうとも、必ず成功できる。そう伝えると、最初は沈んだ顔をしていた学生たちも、「確かにそうだ」と思い直し、部品修理に率先して協力してくれたのでした。 人生楽じゃありません。責任ある立場の人間ならばなおさら、「苦もあるさ~」どころではなく、「苦ばかりさ~」というのが現実かもしれませんね。そんな中で、トラブルシューティング、問題解決の賜物は不可欠なものでしょう。 もしあなたがその賜物に恵まれていれば、それが更に磨かれるように。またもし少し足りないな、という方でも、賜物が与えられるように、神さまに祈りましょう。そして、日々の作業の中で「IF」のシュミレーションをしてみることです。「最悪のケース」想定シュミレーションなど。「安きにいて危うきを思え」「備えあれば憂いなし」といったことを常に頭において生活していれば、万一何かが起こった時も、慌てることはありませんね。 (一点ですが…あなたが問題解決の賜物を受け取ると、トラブルも、もれなく一緒についてきます…。他人がお手上げ、と言って放っておかれた厄介な問題、突発的に起こった緊急案件など、あなたに降りかかってくるでしょう。でも、一つ一つが修練の場と思って、現場のアドバイスを聞き、キーパーソンと連絡をしっかり取り、神さまに拠り頼んで一歩一歩進めていけば、必ず解決できるはずです。がんばって下さい!) 『あなたがたの会った試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に合わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます(Iコリント10:13)。』 |
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