後藤 秀孝
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JAPAN
【破綻国家 日本】
2013-09-12 Thu 09:57
パン沢次長が叫んだ。
「倍返しだ!」
「それが私の主義なんでね」

叫ばれた妻は叫び返す。
「銀行員の妻なめんじゃないわよ!」

「いい加減、あんたの借金の状況くらい分かったわ」「あんたの浪費癖もね!」


パン沢次長の年収は400万。安いな次長。

しかし今回妻にバレたのは、パン沢が実に

1億もの借金をしていたこと…。

過去数十年に渡り、こつこつと借金を積み重ね、
借金して借金の利息を払い、という自転車操業を繰り返して来たのだ。


叫んだパン沢次長の勢いや良し。しかし

「一億もの借金、
倍返しにできるものならしてみたまえ」
(大和田常務)

と言われて土下座するパン沢であった…。

その視界にはぞろぞろと、黒崎率いる借金取りの面々が、
パン沢の身柄を拘束すべく終結しつつあった。

(inspired by「俺たちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」)




―――――

どこのアホの話だ、と思われたでしょう。

日本国政府です。

下の数字を見てください。

<日本の税収・歳出・国債発行残高 比>

年度   税収  歳出  国債残 (単位:兆円)
2013年  43.1  92.6  未発表
2012年  42.6  100.5  812
2011年  42.8  100.7  789
2010年  42.3  95.3   759
...
税収_歳出_日本


日本はつまり、上記表中の期間(1975年)以前より、

「収入より出費が多い」

状態を続けてきたと言えます。

サラリーマンが自分の給料以上の生活を続ければどうなるか。借金するしかありません。

対して国が収入以上にお金を使い込めば、
“国債”という借金を重ねるしかないのです。

日本国政府の  42兆円 VS. 1000兆円 は、
パン沢個人の  400万 VS. 1億円 と同比です。

私たちが同じくらいの「バカらしさ」と「危機感」を覚えるべき事実です。

(注:国債発行残高とは、日本国政府の借金の一部です。
つまり 日本国政府借金(1008兆)>国債発行残高(812兆)、です。)

―――――

ここで質問ですが、

「私は国債を買っていない。

→だから国債が破綻しても何も問題ない。」

と思われますか。

でも発行された国債(812兆円、2012年)は日本国内で

93%ほど

吸収されています。
なぜでしょうか。
どこかのお人よしのお金持ちが、全部引き受けてくれているのでしょうか…?違います。

A. それは、ほぼ全ての銀行が、郵便貯金が、生命保険が、

あなたの預けた/託したお金を使って
国債を買っているから
です。

―――――

国債を買ってくれた銀行等に対して、日本国はその利子と償還金(満期払戻し。つまり元本)を支払っています。

例えば2012年、812兆円の発行済み債権に対して、
更に借金して(=国債を発行して)利子と償還金を払う自転車操業をしながら、
何とか回しているのが現状です。


過去には、

「償還金は再び、国債購入の費用に当てられる」

というのどかな状況がありました。
日本国政府は国債の新規発行さえしていれば、元本返済の必要もなく、自然とお金が集まったのです。

しかし、最近は「国債はヤバイ」ということで他の投資手法に舵取りが成されています。

償還金の大部分が国債への再投資を見限ったとしたら…。


また、利子計算の基準である金利が上昇すれば、途端に支払いが厳しくなります。

収入:42兆
 VS.
借金:1008兆

ならではです。

金利が1%上がれば、利子は10兆 増加。
2%に上がれば、20兆。収入の実に半分が、借金の金利支払いに消えるとしたら…。


更なる国債発行、そしてEventual Bust(破綻)です。
(日本には、仮に破綻したとしても希望が持ち辛い状況があります。つまり鉱物や石油などの天然資源がなく、国際社会から隔絶されることが出来ない依存国家の日本は、1998年のロシア財政危機のように「債務支払い停止」「一部/全額免除」に頼ることが出来ません。)


問題は、国家破綻が「いつ来るか」…。

―――――

当事者である財務省はそのホームページで、厚顔無恥にこう言っています。

「~借金の累増は活力ある経済・社会の大きな足かせとなります~

 国の財政は、普通国債残高が700兆円を超えると見込まれるなど、極めて厳しい状況にあります。

 国の債務の累増に伴い、国債費が増加し、教育、公共事業、防衛といった政策を実施するために使うことができる経費が圧迫されています。

 近年長期金利の水準は低い水準で推移していますが、今後、仮に財政の持続可能性に対する懸念が高まり、金利の水準が急激に上昇すれば、利払費が大幅に増加することとなり、歳出面での大きな圧迫要因となります。

―――――

Re:問題は、それが「いつ来るか」…。その兆候は何か。

一番濃厚な線は、

①日本の国債の評価が更に下がる時。

S&P、ムーディーズ(=格付け会社)が日本国債の格付けを下げて、海外の誰も和製国債を買わなくなり、結果(国債の魅力を挙げるために)金利を高く設定する必要が出る時。…

上記の例では、

「パン沢がブラックリストに載って誰も金を貸さなくなり、
ついにはトイチの萬田銀次郎から借りるようになった。
…更なる借金苦に陥ることも知らずに。」

その一線を越えた後に…。
(ちなみに、1997年の通貨危機→韓国の財政破綻、はこのパターンでした。)


アメリカ発、国際的な金利上昇圧がかかる時。

上記の通り、金利上昇は超債務大国としては耐え難いのです。


③銀行・郵貯らが国債を買わなくなり、国債が売れ残る時。

売れ残った国債は、再度入札をするなどして捌く Or 日銀が買う(=マネーサプライ上昇。実は国債買いは日銀にすれば禁じ手です)。
その禁を破って、日銀がすでに買っている現状を見るに、本当はめちゃくちゃ売れ残っているのでは…?


④国債の「利子支払い凍結」案が発表された瞬間。

これは極論です。が、つまり多重債務者がサラ金にリスケジュールを依頼し、利子支払いの大規模見直しを願って叶えられた場合。
利子収入に依存する銀行・生命保険等のブランド企業の全てが、破綻するか破綻寸前の危機に追い込まれます。


それ以外にも、⑤消費税増税の影響で国内消費一気に冷え込み、⑥大手企業のどこかが更生法申請、⑦国債の平均償還期間が急激に短くなる、⑧IMFの肩たたき、等々…。

日本 Bust のきっかけは、足元に累々としているのです。それを指摘する者、そして理解しようとする者が少ないだけ…。

だから私は『目を覚ましていなさい』(マルコ13:33)と言われています。


日本の財政破綻は、私たち一人ひとりの問題です。

官僚や政治家だけの問題ではありません。
自分自身の責任を自覚して、更に学び、備えていく必要があるのです。


政府に殺されたくなければ…。


<関連記事>

●「さらに深刻な問題は、政府債務が膨らみ続けていることだ。現在はGDPの240%だが、国際通貨基金(IMF)は今年末には250%に到達すると予想している。政府債務が政府歳入の24倍で、利払い負担が政府歳入の25%にも上るのだから、これは大問題だ。利払い負担の増加は日本政府が、高齢化に伴う社会保障など他の課題にお金を使えなくなることを意味する。」(日経新聞/Forbes「日本に迫る債務危機の足音(2/5ページ)2013/8/22 7:00」)

●「財政状況が悪化した欧州の諸国では、国内外に保有される国債が信用を失い、政府が借入れを継続できなくなる事態(財政危機)が発生しています。これらの国では、年金・医療の大幅な給付カットや負担増など、厳しい措置が行われています。」(財務省「財政の健全化(が急務)」)

●「発行残高と対GDP比
日本は他の先進国に比較して、国内総生産(GDP)に対する国債の発行残高の割合が著しく高い。2006年はバブル崩壊以降初めて一時的にGDP比の債務額が減少したが、累積債務の増加は続いている。財政状況は依然厳しく、その持続可能性が議論になっている。2011年(平成23年)末時点の日本国債の発行残高は789兆円であった。それに対し2010年度の一般会計税収入は約40.9兆円であった。

2010年の日本の公債はGDPの198%と推計されている。これはジンバブエの234%に次ぎ世界で2番目であり、先進工業国の中では突出している。2011年に債務不履行の危機にあるギリシャは143%であった[13]。2013年5月現在の日本政府の純債務(ネット債務)は対GDP比で134%となっており、財政破綻したギリシャの155%に近くなっている[14]。

2012年3月末現在の国のバランスシートでは、負債総額は1088兆円、資産総額は626兆円となっている[15][16]。
2013年3月6日、財務省は国債の残高が10年後の2022年度末に1000兆円を超えるという試算を発表した[17]。」
(Wikipedia「日本国債」)
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