後藤 秀孝
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JAPAN
【泣く側の 資質】
2013-06-06 Thu 21:24
JEN時代に代表の木山啓子さんより、質問されたことがある。

「どうやったら<人を泣かせる>スピーチができるのか。」

その質問は私の中で未だに有効であり、木霊していますよ。


最近になって思うのは、

「<泣く側の資質>も、大きく関わってくるよなぁ…」ということだ。




つまり。同じ話を聞いても、同じ光景を見ても。

その人間の経験知、受け取る側の受領キャパによって、

つま弾かれる心の琴線、
消化吸収できる栄養素、
開放されるれる涙腺、…

それらに大きな違いがある、ということ。


16年間付き合った妻と離婚した男には、

これから離婚を経験しようとしている人間たちの視野狭窄も分かるし、それに伴う痛み、制約、未来…も何となく分かる。
元ホームレスのご高齢者が路上に出ざるを得なかった理由が、妻からの心無い一言だった。そんな男性の痛みに同情できる。
トルストイが悪妻に愛想をつかし、82歳で死を覚悟の家出をしたエピソードにも共感できる(そして彼は流浪中、体調を崩し亡くなった)。


同様に、貧困に苦しんだ経験や、借金を重ねたくさんの人を悲しませた男には、

妻と子どもに満足に食べさせられぬ悲しみ、
逃亡しつつその日暮らしをする所在無さも痛感されるし、
これまで築いた信頼関係を、お金の無心のために全て喪う悲しさも分かる。



自分の人生で経験のある痛み、悲しみ…。
それに重なるエピソードには心が震え、涙さえ溢れるのだ。


全て、自分の原体験、人生の傷…。
それらが私たちをして、同情、共感させ、ついには一匹狼の40男を泣かせる。


だから、今は答えられるのかもしれない。真理の一面を。

万人を泣かせるスピーチは、残念ながら、存在しない。

でも、聞く側の資質を…。
他者の痛みに共感できる自己を高め、
深い洞察と人生観を養うことは、私たち一人ひとりができることだ。


<泣けるスピーチ>の内訳とは、

話者の技量だけでなく、深イイ内容だけでなく。

聞く者である我々の心のキャパが計られる物だからだ。

―――――

『He that hath ears to hear, let him hear.』(Mark4:9)
(耳のある者は聞きなさい。)
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