その貴重な石炭を倹約するため、冬の夜でもストーブ無しで済ませたことが何度もある。寒さに指はかじかむし、肩はぶるぶる震える。そうした中で数学に取り組んだ。そして寝るときはトランクをあけてタオルやらシーツやら枕カバーやら、よそ行きのドレスまで持ち出して上からかけた。それでも寒くて震えが止まらない。時にはその上へ椅子までのせたこともある。椅子を載せたら震えがせめて少しは静まるだろう―――まさに必死の戦いだ。」(Dale Carnegie著、The Keys to Success and Happy Life より)