後藤 秀孝
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JAPAN
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【天の Kingdom】
2013-04-24 Wed 20:21
故 遠藤周作氏の「死について考える」から。
天の意思、天の御国について考えさせられた一文があったのでご紹介します。

「私はアウシュヴィッツに行ったことがあります。

そこで収容所の内部も見ましたし、ガス室も見ました。

ナチの行なった残酷さとそれによる悲惨さのために、三日間ほど食事が喉に通らないほどのショックを受けました。
こんな残酷なことを、一人の人間が他の人間に対してよくもできたものだと思いました。




ガス室でたくさんの人間を殺したあとで、その人間が音楽会へ行って、モーツアルトなんかを聞いて楽しんでいるのです。そういう記録も残っているのです。

その日に何十人だか何百人だか何千人だかを殺した夜、モーツアルトを聞く音楽会に出ているというのを知ると、何ともいえぬ戦慄を感じました。

そういう人間に底知れぬ嫌悪感を持ち、こんな人間は神様が救ってくれないのじゃないかと思いました。


私は大抵の人間は救われるという考えでおりましたけれど、アウシュヴィッツにおける彼らの行為の跡を実際に見て、顔を背けたくなるこのような残虐を犯した人間は果たして救われるのか、と日本に帰るとすぐ、ある神父に聞きました。

その神父は、
彼らの人生全体の判定を誰ができるか、
その男が息を引き取る瞬間に、自分は悪かったと心の底から思ったときに救われないと誰が言えるのか、
と答えました。

あんなに残虐なことをした
人間をも救うほどに、
神の愛は広いのか、と私が言ったら、
その神父はそうだと言いました。

私はその時ガンと頭を打たれた気になりました。


それでは殺された人々は浮かばれんじゃないか、と私は反駁したのです。

殺された人たちの倫理や論理を、
私たちが自分たちの倫理や論理で判定するから
浮かばれぬと考えるのであって、
殺された当人たちの気持ちや論理を
どうして我々が言えるのだ、と神父は言うのです。

その時、私には殺された人たちの身になって、殺した人間も神に救われるというのはあんまりだ、と考える一方、そのくせ神父の言うように、殺した方の人間が救われるのを認める気持ちもどこかに起きました。

何千人と言うユダヤ人の子どもたちが、自分を殺した大人を許すだろうか、とたずねると、
殺されたユダヤ人の多くの子どもたちが、
神さまにあの大人の人たちを許してあげて下さい、
と言うのがキリスト教だ、

とその神父は答えました。

私はその言葉を聞いた時、感動しました。

殺された方の立場に立って、ヒットラーやアウシュヴィッツの殺人者たちが救われるのは、それはあんまりだ、という激しい怒りが私には確かにありますが、
一方ではその神父が言うような世界があったら、それは何と素晴らしいことではないか、
という気持ちがしないでもありません。

しかし、それを心の底からうなずけるまでには、まだ至っていません。」(pg 127~129)


この地上で傷を受け、裏切られ、搾取され。
騙されているようでいて、実はその事実をしっかり自覚している。

自分の心をこれ以上傷つけて欲しくないと、人間関係でも距離を置き、
自分の言葉に重みを感じず、自分の価値を認められず…。

ただ競争、比較、勝ち負け、否定…。
もう嫌だ、と心の底で叫びながら、
世の報酬と仕打ちしか求めえずに来た私たち。


そんな堅く閉じた心が、
主の愛に触れることで上記のように変わりえるのか。

赦せるのか。
上記のユダヤ人の子どもたちのように。


『人には不可能なことが、
神にはできるのです。』
(ルカ18:27)

そんな主のことばが反芻される。


だが、
「主よ、信じています。従っています」
と訴える私の心は、同時に

理想と現実の大いなるギャップ、
自分に内在する大いなる不足に、

残念ながら気付いている。


主よ。私の信仰を増して下さい…。

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