後藤 秀孝
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JAPAN
「辞めたがり症候群」
2006-11-26 Sun 13:41
誰でも障害にぶつかったり、過大なストレスがかかったり、対人関係でうまく意思疎通が図れなかったりすると「もう辞めた」と言って、あきらめてしまいたくなりますよね。継続することの苦労、より大きな責任と、より大きな重圧からくるストレス、いっその事全て投げ出して、Brand Newからやり直したい。なんて思ったことがある人は、意外と多いかもしれません。
この為、職場で行き詰ればすぐにでも職探しをし、妻との関係が悪化したら結婚関係に背を向け、学校で挫折すれば引きこもってしまう…何でも自分の思い通りに事が運ばないと、ふて腐れて離れていき、対話が成り立たなければ諦めて戦争に逃げ、人生に疲れたら自殺する…

ちょっと待った。

こんな話があります。ある国際的に有名なピアニストのコンサート会場での話です。
公演の晩、イブニングドレスやタキシードに身を包んだ、セレブでハイソな観衆が会場入りする中、7歳ぐらいの男の子を連れた母親が来場しました。本来子供連れで来るような場所ではないのですが…
母親が着席し、周囲とのお喋りに興じていると、男の子は飽きてしまって、通路を歩いて下り、ステージの前まで来ました。見上げると、光沢を放つ黒いグランドピアノが見えます。好奇心から、男の子がステージに上がり、そのピアノの席に着きました。それは開演前の一瞬でした。誰もまだステージに目を配る人間はおらず、男の子は見咎められもせず、自分の胸の高さに並ぶ美しい鍵盤に見入っていたのです。

次に起きたのは驚くべきことでした。男の子が、唯一知っている“チョップスティックス(知らない人は、トムハンクス主演の映画「Big」を見て下さい)”を引き始めたのです。人差し指と中指を、ちょうど箸のようにして奏でる、初級の初級の演奏です。

ざわついていた観客席から、突然始まった稚拙な演奏に対して、疑問と憤りの声が上がり始めました…!見ると小さな男の子が、トーンを崩さないよう無心に鍵盤を叩いています。「一体誰の子」「せっかく巨匠の名演奏を聴きに来たのに一体何のつもりだ」「早くあの子をどかせ」…ざわめきが、怒りに満ちた批判に変わっていきました。

ステージの奥では、本番を前にGrand Masterが集中している最中でした。しかし、観客席から発せられる怒号によって、一体何がステージで起きているのか、この老ピアニストには何となく分かっていました。彼は急いでステージ用の上着を羽織ると、静かにグランドピアノに近づき、男の子を後ろから抱くようにして、彼と“チョップスティックス”の協奏を始めたのです。

稚拙で味気ない練習曲が、突然一流のハーモニーとして生まれ変わりました。我を忘れていた男の子は、自分を抱くようにして演奏を始めた老紳士と、観客席からの視線にようやく気づき、「大変だ」「とてもじゃないができないよ」「もう止めたい」と訴え始めました。
弱気で泣きそうな男の子の肩越しに、老ピアニストの暖かい声が響きました。「止めないで、続けてごらん」「君ならできるよ」「大丈夫さ、私がついているから」と。

こうして、彼らの“夢の競演”が終わった時には。観客席からの嵐のような喝采に迎えられたのです。

天の父なる神さまは、この老ピアニストが男の子に示した以上に、大きな愛と強い御腕で、私たちを支えて下さっています。それは、聖書にもこうある通りです。

『胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。
あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。
あなたがたが白髪になっても、わたしは背負う。
わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。
わたしは背負って、救い出そう。
わたしの救いは遅れることがない。(イザヤ46:3~4、13)』

『神は悩んでいる者をその悩みの中で助け出し、
そのしいたげの中で彼らの耳を開かれる。』ヨブ36:15

ですから、ふとした弾みで「辞めちゃおっか」と気持ちが傾いた時は、思い出してください。神さまがあなたの後ろで、見守っていて下さることを。継続することには勇気がつきものだけれど。障害を乗り越えるには知恵も度胸も必要だけれど。その勇気や知恵は、既にあなたに与えられているのですから。神さまは、あなたのことを信じて、「大丈夫、あなたならきっとできる」と力づけてくれますよ。
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